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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第十一話

はぴねす!SS『魔力の行方』|第十一話






―瑞穂坂学園、女子寮『杏璃の部屋』




「・・・・・・よしっ!」

雄真と別れて寮の部屋に戻った杏璃は、普段着に着替えて春姫の部屋を訪ねる準備を終え、気合を入れていた。


「・・・絶対に問い詰めてやるんだからっ」


あれほど様子が変貌する悩みなのだ、そう簡単に話してくれるとは思っていない。
しかも春姫の場合、相談などせず自分の内に溜め込む事が多い。


だがっ!!


ライバルであり親友の非常事態に何もせずにいられる訳ないでしょ!!


「・・・柊杏璃、行きますっ!!」


そう言うと、杏璃は戦場(春姫の部屋)へと向かっていった。




―瑞穂坂学園、女子寮『春姫の部屋』の前



コンコン

「春姫~、居る~?」


ガサガサガサ

「う、うん。居るけど・・・何、かな?」


「昨日、調子悪そうだったでしょ。ちょっと様子を見にきたのよ」

「心配かけてごめんね、杏璃ちゃん・・・」

「何言ってんのよ、春姫。困ったときはお互い様でしょ?」

「・・・うん。ありがとう・・・」

「で、調子はどーなの?」

「う、うん。もう大丈夫だよ・・・」


(―ったく、全然大丈夫そうな声じゃないじゃないの!)


「――大丈夫なら良かった。じゃあ、ちょっとお邪魔していい?」


「・・・えっ――ちょ、ちょっと待ってもらっていいかな?」

「いいわよ」


――三分後


ガチャ


「ど、どうぞ・・・」

「お邪魔するわね――ってあんた何で制服なのよっ?」

「えっ、お、おかしいかな?」

「昨日調子悪かったのに、今日も学園に行く気っ!?」

「・・・あ、そうだね・・・」

「―それに、制服、皺になってるわよ?・・・春姫、そのまま寝たの?」

「・・・・・・えと、」


(・・・いつもはあんなにキッチリしてるのに)


「あのね、春姫」

「・・・うん?」

「あたし、まわりくどいのは嫌いだから、単刀直入に言うわよ?」

「・・・な、何かな?」


「――何があったの?」


「・・・・・・・えっ!?きゅ、急に何を言うの、杏璃ちゃん。昨日のことなら、ちょっと体調が――」

「・・・ごまかさないでよっ!」


ビクッ

「ど、どうしたの杏璃ちゃん。急に大声出したらびっくりするよ」


「・・・・・・春姫。あたしたち友達――ううん、あたしは春姫のこと親友と思ってる」

「・・・急にどうしたの、杏璃ちゃん。もちろん私も、杏璃ちゃんは親友だと思ってるよ?」


「じゃ、話して」


「――え、何をかな?」

「だから、ごまかすのはもうやめて。あたしが気がつかないとでも思ってた?」

「・・・・・・」

「ほら、聞いてあげるから、ちゃんと話しなさいよ」

「・・・・・・」

「まさか、親友に話せないとかないわよね?」

「・・・・・・」

(ヤバっ、ちょっといきなりすぎた?)


「・・・わ・・・わ・・・たし・・・」

「・・・えっ、うんうん。続けて」



「・・・わかんなく・・・なっちゃった・・・の・・・」

「いま・・・まで・・・もくひょう・・・ううっ・・・うう・・・」


「杏璃ちゃーーんっ!!」

ガバッ!!

「わたし、どうしたらっ!!今までやってきたことっ!!魔法っ!うわーん!!」



それから、あたしは取り乱す春姫を落ち着けながら全てを聞いた・・・・・・





(えっ、えっ、えぇぇぇぇ!!今まで春姫が頑張ってきた目標が雄真で、、あたしとの勝負を見てショックを受けて逃げてぇ!?)

(えと、でも雄真は『流身術』が使えて、魔法力はあたし以上で・・・ってこれは機密だったわね。えええええっ!?あたしにどうしろってのよ!?)



「・・・私、ずぅーっと”あの人”を目指して頑張ってきたの。それで、ようやく会えて・・・・・・でも・・・もう私どうしたらいいのか・・・ううっ・・・」

「・・・・・・」

(重いっ、重いわっ!こんな話、想像してなかったわよーっ!)

「・・・あ、杏璃ちゃん?」


(っ!?こうなったら――)


「春姫っ!!うじうじしてても始まらないわっ!!直接、本人に問いただすのよーっ!!」

「えっ。ええぇえぇーーっ!?」






―瑞穂坂学園、校門付近



「・・・雄真は、御薙先生のとこにいるはずよっ!」

「・・・うん」

(はぁ・・・勢いでここまで来ちゃったけど、春姫と雄真を会わせて大丈夫なの?―って言うか、雄真の詠唱魔法がしょぼいのは『流身術』ばっかりやってたからよね・・・、でもそれは言っちゃダメで・・・あーっ!ややこしいわっ!)


春姫はというと――

最初は嫌がってたものの、今は先導する杏璃の後ろをトボトボとついてきていた。






―瑞穂坂学園、”御薙教諭研究室”



「む~り~だぁ~~」

ばたっ


俺は、本日3回目のダウンを敢行。机に突っ伏した。


パンパン

「ほらほら、勝手に休憩しない。ただでさえ時間が足りないのに、この調子じゃ1週間後にクラスEなんて夢のまた夢よ?」

「・・・あのさ、母さん」

「何かしら、雄真くん」

「・・・このレベルでこの量の魔法式を使いこなせるようになるには、半年くらいかかると思うんだけど・・・」

「あら、いい読みしてるわね。正解よっ☆」

「正解よっ☆、じゃなーい!!どーすんだよ!?1週間でクラスEなんて到底無理、つーか無謀だって!!」

「はいはい、そう怒鳴らない。大丈夫よ、この1週間で半年分詰め込むから☆」

「大丈夫じゃねー!!つか、☆の意味がわからねーっ!!」



コンコン



「あら、お客さんかしら?」

てくてくドアの方に歩いていく母さんを目で追いつつ、こんな日曜に学校に来る珍しい奴を目に留めようと視線を向けると―



ガチャ


「あらあら、二人ともいらっしゃい」

「・・・・・・」


―昨日を同じ面子が立っていた。





「はい、どーぞ♪」


ご機嫌な母さんが、俺たち(俺、神坂さん、杏璃)が席についたテーブルの上にコーヒーが入ったカップを置いていく。


ちなみに、
「あら~、神坂さんに柊さん、いらっしゃい♪」「あっ、そうそう。昨日は紅茶だったから今日はコーヒーがいいわよねー。もちろん飲むわよねー?」「ささ、みんな座って座って♪ゆ、小日向くんはこっち手伝ってー」
というほぼ昨日と同じ流れである。(飲み物が違う点を除けば)


俺はとりあえず、カップに口をつけコーヒーを一口ふくむ。

「・・・にがっ」

やっぱりブラックはダメだ。
コーヒー本来の風味を楽しめるとは言え、いかんせん苦すぎる。ここは、素直に用意された砂糖とミルクを入れるとしよう。



「・・・あ、あのさ、雄真」


昨日はあれだけぎゃーぎゃーうるさかった杏璃が、部屋に入ってきてから一言もしゃべらず、ようやく口にした一言がこれだ。

しかも、何か二人とも妙な雰囲気をかもしだしていて、昨日とは明らかに違う。
神坂さんなんて、ずっと俯いたままだ。


「・・・な、何だよ?」

あまりに雰囲気がアレなので、思わず警戒してしまう。


「・・・えと、その・・・雄真はずっと昔、女の子を助けたことってない?」

「は?」

何だ唐突に。

「・・・だから、子供の頃とかに・・・いじめられてるのを助けてあげたとか・・・最後に魔法で元気付けてあげたとか・・・」

「・・・えらく具体的だな」

「いいでしょ、そんなことっ!・・・で、どーなの?」


・・・俺が魔法使いを目指すきっかけになった”あの出来事”と一緒の展開だけど――

「・・・確かに心当たりがあるけど、なんでそれを杏璃が知ってるんだ?」


「・・・じ、実はねっ!その女の子が、は、は、はる――――」


ガタッ


「やっぱりだめーーーっっ!!」


ダダダッガチャダダダダダダッ



「ちょ!?春姫っ!?」
「神坂さん!?」


――残像ができそうな勢いで、神坂さんは走り去っていった。


・・・はっきり言って、意味が分からん。




―で、
杏璃は、神坂さんが出て行ったドアを見て「はぁ」とため息をついたかと思うと、
キッと俺の方を睨んできやがった。


「・・・な、何だよ?」

何故、俺は睨まれてるんだ?



「・・・あんたが悪いんだからね。そうよっ!!みーんな、あんたが悪いのよっ!!」



「はい?」

俺、何かしたっけ?


杏璃はツカツカと俺の傍まで歩いてくると、


ガシッ


椅子に座っている俺の両肩を掴み。


「?」


ガクガクガクガクガクーッ


「―っ!?あがっ!?」


勢いよく前後に揺らし始め――って、やめれーっ!


「はい?じゃないわよっ!!あんたが原因なのよっ!?春姫がずーっとあのまんまだったらどーすんよっ!?ど・う・に・か、しなさいよーっ!!」


ガクッ!ガクガクガクガクーッ


「ちょっ!?や、やめっ!!やめろーっ!――ま、魔法式が―今日覚えた魔法式がぁぁあっ!!」



――五分後



「うう~っ。ぎもぢわるいぃ~」

頭が激しくシェイクされ、フラフラする~
つか、今日覚えた魔法式、半分くらい飛んだぞちくしょー



ちなみに、杏璃は母さんに止められ、ちょうど今コーヒーがまた注がれたとこである。



「――で、ヒトの頭を激しくシェイクしてくれた杏璃くん?理由を聞こうか」

「・・・ふん。あんたが悪いのよ」

「さっきからそればっかじゃねーか!きっちり理由を言えっ!!」

「なによ偉そうにっ!命令するんじゃないわよっ!」

「あのな―――「ちょっといいかしら?二人とも」」


「「っ・・・・・・」」


「はいはい、いい子ね。本当は、わたしが口をはさむことじゃないんだけど・・・いつまで経っても話が進みそうにないからね・・・」

「「・・・・・・」」

「・・・柊さん。あなた、神坂さんがあんな風になってる理由を知ってるわね?しかも、原因は小日向くんにあるんじゃないかしら?」

「うっ」

「・・・それで、何とかしようとして、とりあえず一緒に小日向くんを訪ねてきた。違う?」

「うう~っ」

(あの意味不明な行動の原因が俺?なんで??)

「ほら、小日向くんも意味分からないって顔してるし、とにかく話してくれないかしら?」


「・・・・・・わかりました」



それから、杏璃の口から全てが語られた。




「・・・え~と、神坂さんが”あの時”の女の子ってことはわかったけど・・・、それが何でショックを受けて俺から逃げるんだ??」

「っ!?あんたそれ本気で言ってんの!?」

「ん?何かおかしいのか?”覚えてる?”とか”すっごい久しぶり!”とかが普通の対応だと思うんだが・・・」

「・・・あんたねぇ。春姫はあんたに憧れて、目標にして、魔法の勉強を続けてきたのよ?―で、せっかく再会したと思ったら、あんたはあたしにボコボコにされてるわけ。そりゃ、ショックも受けるわよ」

「・・・ふむ、つまりは俺が神坂さんの理想からかけ離れていたから、ショックを受けていると。・・・でも、さっきは何で逃げたんだ?」


「・・・そうねぇ。神坂さん真面目だから、自分で勝手に理想を創って失望したことを気にして、当人に悪いと思ってるんじゃないかしら?・・・それだけじゃない部分もあると思うけどね」

「あたしも御薙先生の言う通りだと思う。―春姫ったら、変にお堅いところがあるし」


「・・・なるほど。ずずっ」

俺は、砂糖とミルクを入れたコーヒーを一口すする。


「何のんびりコーヒー飲んでんのよっ!あんたが原因なんだから、あんたしかどうすることもできないのよっ!?」

「わーってるよ。・・・でもなぁ、一体俺にどうしろと?」

「・・・そ、それは・・・」

「理想と違っててごめんなさいって謝ればいいのか?」

「うっ」

「・・・それとも、他に――」

「・・・うーっ。そんなことわかるわけないでしょっ!!自分で考えなさいよっ!」

「・・・お前なぁ。他人に丸投げかよ・・・」



――で、すったもんだのあげく。

「とりあえずっ!春姫と話してきなさいよねっ!!」
「小日向くん、神坂さんと話してらっしゃい」

という、俺の意思を完璧無視した結論がでてしまったのだ。

まあ、とにかく俺と神坂さんが話してみないとわからん、つーことに落ち着いたわけだな。


でもなぁ、話って一体何を話せばいいんだ?

うーん。


「雄真っ!難しい顔してないで、とっとと春姫に会いに行きなさいよっ!」

「ん、ああ・・・」

うーむ。


「柊さん、ちょっとそこから離れてくれないかしら?」

「え?―あ、はい」

「・・・エル・アムダルト・リ・エルス――」


む。
何か詠唱が聞こえるぞ――この声は、母さん?


「カルティエ・ラ・アムティエト――いってらっしゃい♪」

「えっ!?ちょ、母さ――」







―魔法科校舎、屋上



その少し前。



「・・・・・・はぁ・・・また、逃げてきちゃった・・・・・・」



研究室を飛び出した春姫は、昨日と同じく魔法科校舎の屋上にやってきていた。



「・・・わたし何やってんだろ・・・小日向くんに失礼なことばかりしちゃってるよね・・・」


一晩いろいろ考えたが、結局何も答えはでなかった。

挙句には、平静を装っているのを杏璃に見抜かれ、泣きつく始末。
杏璃に言われるまま、小日向くんに会いにきたはいいものの、この様だ。

胸にポッカリと大きな穴があいたみたいだよ・・・


「・・・・・・はぁ・・・これからどうしよう・・・・・・」

春姫のつぶやきは、春の風に乗って消えていった。





そのすぐ後、春姫の座るベンチの後ろに雄真が転移。

「―さんっ!?――っと、ここどこだ?空?・・・屋上か」

どうやら、母さんによって無理やり転移されたようだ。


ったく、考えがまとまってないのに・・・

ここに神坂さんが居るのか・・・

ぐるりと見回したところ、前方のベンチに人影がある。


どうやら俺が転移したことにも気付いていないようだ。

ダークなオーラを纏った神坂さん・・・・・・はっきり言って話しかけたくねー

「・・・帰りてぇ・・・」




――それから、微動だにしない神坂さんを見続けて五分が経過・・・


・・・ちょっと待てよ?
誰も居ない屋上で、一人の女の子を後ろから見つめてる男っていう状況・・・端から見たらヤバくね?

いやいや、俺にはそんな気まっったくないんですよ?
単にそういう状況になってしまっただけで――いやいや。


―この状況はマズイ。

もし、誰かに見られようものなら・・・

響き渡る悲鳴→パトカー到着→誤解だぁあ!!

という展開が目に見えている・・・


・・・これは、早々にこのミッションを終わらせる以外に道はあるまい・・・

「・・・い、行くぞ」


俺は一歩、また一歩と慎重に神坂さんに近づいていく。


この光景を端から見たら口を揃えてこう言うだろう・・・

『美少女に迫る変質者』と――



「―あっ、あの!?神坂さんっ!??」

いろんな部分で声が裏返ったりしてるが、この状況で声をかけただけで勘弁してほしい。


ビクッ

神坂さんは一瞬ビクッとしたあと、ゆっくりとこちらを振り返り―

――そして、そのまま・・・・・・固まった。


―そのまま十数秒経過。


「・・・・・・あの、神坂さん?」


ハッと我に返ったらしい神坂さんは――

「こ、ここっ、小日向くんっ!?」


明らかに動揺した様子で、オロオロしまっくている。

―まあ、悩みの種がいきなり現れたんだから当然か・・・


「・・・あのさ――ちょっと隣いい?」

「えっ!?あっ、は、はいっ!―ど、どど、どうぞっ」


言われて俺は、神坂さんの隣にちょっと距離をとって腰を下ろす。

ふぅー。
・・・つ、疲れた。

ちょっと休憩してから本題に入ろう・・・



――両者無言のまま、数分が経過したころ



そろそろ俺から話かけようかとしたのだが―


「あ、あのっ!小日向くんっ」


以外にも神坂さんから話かけてきた。


「き、昨日から失礼なことばかりして、ごめんなさいっ!」

―そして、いきなり謝られた。


「えっ、いや。別に気にしてないから・・・」

「急に逃げだしたことだけじゃないのっ!」


「・・・もしかして、俺の魔法が思ってたより相当しょぼかったこと?」


「え、ええっ!?何でそのこと――」

「――ここに来る前、杏璃から全部聞いたから」


「・・・そうだったんだ・・・全部聞いちゃったんだ」


「・・・わたし・・・すっごい自分勝手なことで小日向くんを傷つけてたの・・・」

「・・・・・・本当にごめんなさい・・・」

神坂さんは手を握りしめて、俯いてしまった。




うーん・・・このあと何を言えばいいんだ?

とりあえず励ますとか?
それともこっちも謝った方がいいのか?

でも、何を言っても無駄な気がする。


ん?
―そうか、何を”言っても”無駄なら――



「―エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・ルテ・・・」

ゆっくりと魔力を浸透させるように、詠唱を開始。


手のひらから出たボール状の光がゆっくりと空へ上っていく。

「カル・ア・ラト・リアラ・カルティエ!!」


上空でボールがはじけ、光の粒子となって降り注ぐ。




「―こ、これって・・・」

いつの間にか神坂さんは顔を上げ、俺の魔法に見いっていた。


―そう、”あの時”に俺が使った魔法。

―泣いている”彼女”を元気付けようと使った魔法。


あれから10年経った今、”彼女”にはどう見えているだろうか。



「ふぅ――ちょっとは元気でた?神坂さん」


この時、春姫には目の前の”彼”が、幼い日の”彼”と重なって見えた。


「・・・お、覚えてるの・・・?」


「・・・まあね・・・あの出来事は俺にとっても大事な思い出だよ」


「・・・そうだったんだ・・・覚えていてくれてるんだ・・・」

そう言って神坂さんは少し微笑んだ。




「・・・あのさ、神坂さん」

「な、何かな?」


「―俺にさ、時間をくれないか?」

「・・・?時間って?」

「神坂さんに追いつく時間」

「えっ?――あ・・・」

「時間かけても、追いつけないかもしれないし・・・神坂さんが目標としていた俺になれるかわかんないけど・・・頑張ってみるから、さ」


―げげっ、俺はなんてクサい台詞を吐いてるんだぁ!!


「だ、だからその・・・謝る必要なんてないからっ!俺がしょぼいのは事実だしっ!つか、こっちこそしょぼくてごめんなさいって感じだしっ!」


「・・・ありがとう」


「へっ!?な、何がっ!?」


「ふふっ、これからよろしくね。小日向くん」

「っ!?―こ、こちらこそよろしくっ!神坂さん」



目の前の”彼女”は、あの時と同じような満面の笑顔。


ミッションコンプリート――で、いいのか?


うーむ・・・



第十話へ  ⇒第十二話へ(制作中)


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

数ヶ月ぶりの更新・・・

リアルが忙しくて、全然書く時間がねぇす;;

やっとこさ、ボーナスでソニーの”mylo”ってやつを買って、通勤途中に書けるようになったのだ。。

で、
この話でやっと現状のキャラ全員の立ち位置ってのが決まりましたぁ。

今までは序章です、プロローグです。(長すぎ)

次からは、日常生活メインで進めていく予定です~!

まあ、やっと題名の意味がわかってくるんでないかな?

では~、また(^^)/



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  • 2008年07月23日 |
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