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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第九話

はぴねす!SS『魔力の行方』|第九話




―魔法科校舎、屋上




「・・・・・・はぁ・・・逃げてきちゃった・・・・・・」




魔法演習場を飛び出した春姫は、魔法科校舎の屋上にやってきていた。




春姫は屋上に設置させているベンチの一つに座り、春の心地よい風を受けながら物思いにふけっている。



脳裏に浮かぶのは先ほどの光景。
杏璃に一方的にやられる”彼”こと小日向雄真だ。

憧れで目標にしていた”彼”のイメージとあまりにもかけ離れた姿に、気がついたときには演習場を飛び出していた。


・・・手加減・・・してたわけじゃないよね・・・・・・とてもそんな風に見えなかったもん・・・


あの調子では確実に杏璃の勝ちだろう。


・・・私・・・今まで何やってたんだろ・・・
・・・ずっと先にいってる”彼”を目指して頑張ってきたのに・・・


理性の部分では、自分勝手なことを言っているとわかっているのだが――
”気持ち”の部分ではやはり納得がいかなかった。


・・・会えたのはとても嬉しい・・・けど・・・

・・・これからわたしは誰を目標に頑張ればいいの?・・・


もちろん、春姫の周りには鈴莉をはじめ目標とすべき魔法使いはたくさんいる。
だが、春姫が10年余り目指してきたのは言うまでもなく”彼”なのだ。

”彼”の存在なくしては今の春姫はないと言っても過言ではない。
どこまでも純真で、一途。
乙女心とは、複雑でとても厄介なものなのだ。






―魔法練習場、『ステージ』




「ちょっっとぉ!!何で春姫が居なくなってるのよーっ!!」

「あー、うるせーな。俺が知るわけねーだろがっ!」

相変わらずギャーギャー喚き散らす柊。
ったく、こいつのテンションの高さはハチに匹敵するぞ。


「春姫ちゃんなら、演習が始まってすぐ出てったわよ?」

実況席に居たはずの母さんがすぐ傍でニコニコと微笑んでいた。
忍者かこの人は。

「何だか、顔面蒼白ですごくショックなことがあったように見えたわよ~」


「「え?」」

顔面蒼白?ショック?
今の勝負にそんな風に思う場面なんてあっただろうか?

俺は訳が分からず、首を捻っていると――


「・・・なるほど、わかったわ。原因は雄真、あんたよーっ!!」

「はぁ?」

何でそーなる。

「とぼけたって無駄よっ!春姫のことをいやらしい視線でジロジロ見てたんでしょっ!!この変態ーっ!」

「アホかお前は。勝負の最中にそんなことしてる余裕なんかねーっての」

「あ、アホですってぇー!!じゃあ原因は何だっていうのよっ、あんたは!!」

うーむ。
顔面蒼白・・・ショック・・・原因・・・原因かぁ。

結論。

「わからん」(キッパリ)


「ふんだ!人のことアホとか言っときながら何よそれはっ!」

「むっ。今日知り合ったばかりなのに、んなこと分かるわけ――」

パンパンッ

「はいはい、そこまでよ二人とも。仲良くしゃべってるところ悪いんだけど、ちょっと二人に言いたいことがあるのよ。いいかしら?」


「ちょっ、御薙先生っ!?何であたしがこんなのと「柊さん。とても大事なことなの」」
母さんの真面目な物言いにさすがの柊も「うっ」とひるむ。

――と、
柊を黙らせた母さんは俺の方に向き、

「小日向くん。演習前に言ったわよね?”アレ”は使っちゃダメだって」

ん?”アレ”って流身術のこと、だよな?

「えっ、でも、詠唱魔法の訓練の一環だからって意味じゃ?絶対とは言ってなかったし」
ここで、母さんはふぅ~と溜息をつきながら――
「――詩織ったら、全く説明してないのね・・・」

説明?なんだ?

「あのね、小日向くん。”アレ”は魔法業界において、最重要って程ではないけど機密扱いの術なのよ」

「機密扱い?」

「そう。術の危険性を考慮して、ランクA”重要”に指定されているわ。使い手には術を秘匿する義務もあって、義務を怠ると処罰もあり得るわ。――簡単に言うと、人前で安々と使っちゃダメってこと」


「・・・えと、ってことは・・・」


「・・・そうね・・・もし、このことがバレたら――おそらく”退学”ね」


「・・・・・・た、た」


「退学ぅーーっ!?」

しゃれになんねぇ~っ!!
まだ入学式しか行ってねーのにっ!!
俺の高校生活、これで終わりかよっ!?



「ちょっと雄真っ!さっきから、機密やら退学やら二人で何話してるのよーっ!!」

「ん?ああ、柊か・・・・・・ん?――柊、柊・・・・・・そうだっ!!」

「きゃっ!いきなり大声出さないでよっ!」


俺としたことが、失念していたぜ。フフフフフッ

要は流身術を使ったことが”バレ”なきゃいい訳だ。
運の良いことに、目撃者はたった一人。

こいつをどうにかすれば・・・クケケケケケケッ


ポカッ

「いてっ!」

「こらっ、小日向くん?考えてることは大体わかるけど・・・顔が犯罪者になってるわよ?」

見れば、柊が自分の身体を抱きしめて怪訝そうにこちらを見ている。

「あ、あんたっ!あたしをどうする気っ!?」


――っと、危うく人の道を外すとこだった。

「じょ、冗談だって。あはははは」




それから、母さんが柊に事情を説明した訳なんだが――

「・・・あんたバカじゃないの?」

開口一番のセリフがこれだ。

「そんな重要な術?を演習程度にほいほい使っちゃうなんて・・・アホね」

「むっ。大体なぁ、お前が手加減もなしに魔法をブッ放してくるから――」

「何よ。あたしの所為にする気!?」

「少しは手加減しろってんだ!あいにく、俺は美少女にブルボッコにされて喜ぶ性癖は持ち合わせてねーんだよっ!」

「っ!?び、美少女って!?・・・あ、あたしのこと?・・・えっと・・・あ、ありがとう」

らしくなく、真っ赤になってうろたえる柊。

「ほめてねぇよっ!!」

「えっ!?あれ?び、美少女って褒め言葉・・・じゃないの!?」

「褒め言葉だけどっ!ほめてねぇよっ!!」


パンパンッ

「はーい、二人が仲良いのはわかったから。話を次に進めるわよー」


「ちょっ、だから先生っ!?何であたしが――」

「とにかくね。このままじゃ、小日向くんが退学処分になってもおかしくない状況なのよ」

母さんは柊の抗議をあっさりスルー。

「で、セオリーだと目撃者の記憶を消すのがベストなんだけど」

言いつつ、視線は柊へ。


柊がびくっとして、
「あ、あたしの記憶、消すんですか・・・?」

捨てられた子犬のように、不安な様子で母さんの方を見上げる柊。

ううっ・・・なんか可愛いぞ・・・


「心配しなくてもいいわよ、柊さん。私は記憶消去のやり方には反対なの。だってそうでしょう?成長期の脳に余計な負担を掛けるのは良くないもの」

「えっ?それじゃ、どうするんですか?」



「・・・これはかなり強引な方法だし、柊さんにも迷惑がかかると思うけど・・・」


「「・・・」」

俺と柊は母さんの次の言葉を無言で待つ。



「・・・柊さん。雄真くんと結婚してくれないかしら?」



「「・・・は?」」



「あっ、そうね。二人とも年齢が足りないんだっけ。その間は婚約でもいいわよ?」
「でも、子供が出来たらマズいわよねぇ。その辺は二人で調整してちょうだい♪」



結婚?子供?
あれ?空耳かな。何か母さんが柊に「雄真くんと結婚してくれないかしら」とか言ってたような気がする、いやいやそんなことはねーだろ俺たちまだ高一っていうか今日知り合ったばっかだぜ第一なんで結婚なんだ意味がわかんねー、やっぱり空耳だ昨日からの疲れが溜まってるんだなよし屈伸でもするかいちにーさんー


俺が脳内の結論から、屈伸運動を始めた直後。


「っ!?ちょっとぉぉっ、先生ぃっ!!!け、け、結婚って何ですかーっ!!」

けたたましい柊の叫び声がステージ上に響いた。



「え?柊さんその歳で知らないの?困った子ねぇ。―いい?結婚っていうのは、男が18歳で女が16歳――」

「そんなことは知ってますっ!!!じゃなくて、記憶を消す代替案が何で結婚なのか聞いてるんですーっ!!」


「あら、それは簡単よ。家族なら術を秘匿する義務も発生しないからよ?」


「ぐっ・・・で、でも、だからって――」

ここで、柊はキッと俺を睨み。(ちなみに顔は真っ赤)

「ぜーーったいっ、イ・ヤ・ですーっ!!!」


ここまでストレートに否定される俺って・・・
あっ、ちょっと涙が出そう・・・


「あらあら、雄真くん。すっごく嫌われてるわねぇー」

「・・・ああ、ハンパなく嫌われてるな・・・しくしく」


「こんなのと結婚するくらいなら、記憶を消された方がましですっ!!」

「・・・ついにはモノ扱いか・・・しくしく」


「困ったわねぇ。やっぱり記憶消去は良くないし。――柊さん、ほんとにイヤ?」

「ほんとにイヤですっ!!!」

「・・・何回繰り返すんだよぅ・・・しくしく」



「――うーん、あまり気は進まないけど、もう一つだけ方法があるわ」

「それでお願いしますっ!!」

早っ!?即答かいっ!!

「え、でもいいの?内容は――」

「大丈夫ですっ!!結婚とか記憶消去とか結婚とかよりはましに決まってますからっ!!」


「――わかったわ、柊さん。後悔しないわね?」

「はいっ!!」

「おいおい、内容も聞かずに大丈夫か?」

「うるさいわね、雄真。あたしがいいって言ってるんだから、あんたは黙ってなさいよっ!!」

「でもだな、内容くらい聞いてからの方が――」

「ぜぇーーったい、あんたなんかと結婚なんてお断りなんだからっ!!」

「わかった、わかったって。だからちょっと落ち着け」



そうこうしてる間に、母さんは何やら携帯電話を取り出してどこかに電話していた。

「・・・・・・そこをなんとか・・・・・・・・でしょ?・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・大丈夫・・・・・・おごるから・・・・・・・・・ええ・・・・・・」

断片的に母さんの話し声が聞こえるが、一体どこに電話してるんだ?


「じゃあ、よろしくね♪」

ピッ

話がついたのか、母さんは携帯電話をポケットにしまいながらこちらへとやってくる。


「お待たせ~。良かったわね、柊さん。交渉成立よ♪」

「ありがとうございますっ!!」

「お前、何の交渉だったのか知ってて言ってんのか?」

「う、うるさいうるさいうるさい。今から聞くとこよっ」


「でも、あの娘も相変わらずね。ケーキをご馳走するって言ったらすぐに首を縦に振るんだもの」

むっ。ケーキだって?・・・まさか


「さて、柊さん。あなたはたった今から『流身術』の使い手、”葉月流”の門下生よ。電話で師範代に話を通しておいたから、明日の朝の鍛錬から一緒に頑張ってね」

「やぁっっぱりかーーーっ!!!」

今度は俺の叫びがステージに響く。



「えっ?も、門下生ってことは・・・さっき雄真が使ってたやつを使えるようになるってことですかっ!?」

「もちろんよ。あなたの努力次第だけどね」

「ちょっと、かあ、御薙先生っ!!」

「あら、な~に?小日向くん」

俺は母さんと柊を引き離し、小声で抗議する。


(何考えてんだよっ!?勝手に門下生にしてっ!!)

(しょうがないじゃないの。結婚はイヤだって言うんだもの)

(だからって、他にも方法が――)

(何言ってるの。元はと言えば、あなたが流身術なんか使ったせいでこうなったのよ?)
(・・・ぐっ、それはそうだけどっ!でも、詩織の奴が何も言ってなかったせいであって)

(だから、詩織に責任取らせたんじゃない。それに、雄真くんには何のデメリットもないはずよ?)

(――ん、あれ?そうだな。よく考えてみると別に実害はないのか?)

でも、俺の頭の中では何故か警鐘が鳴りっぱなしなんだが。
詩織と柊を会わせると、何かとんでもないことが起こりそうな気が・・・・・・考えすぎか?


「・・・あたしが、さっきのやつを・・・ふふふふふ・・・」

柊は何かさっきから一人でブツブツ言ってるし。


「はい。じゃあ、演習も終了、問題も解決ということで研究室に戻りましょう」

いろいろあったが、これにて杏璃vs雄真の演習が終了したのであった。
(ちなみに結果は、”杏璃の勝利”ということになった)




ステージを片付け、制服に着替えて研究室に戻り、
柊に朝の鍛錬のことや流身術について軽く教えた後、柊は寮に帰っていった。
(この間柊は、演習中に居なくなった神坂さんに何度か電話していたみたいだが、電源が切られているようで繋がらないと言っていた)


ちなみに、柊が帰った後も個人授業はもちろん続き、
俺は日が暮れるまで魔法式を頭に詰め込まされ続けたのは言うまでもない。。






―瑞穂坂学園、女子寮『杏璃の部屋』




バフッ

「・・・・・・ふぅ~・・・」


杏璃は寮の自分の部屋のベッドに、仰向けに寝転がっていた。


鈴莉&雄真と別れた後、杏璃は校内をぐるっと一周し、春姫を探していたのだ。
結局、春姫は見つからず、携帯も相変わらず繋がらないので、諦めて帰ってきたのである。

「・・・春姫ったら、どうしたんだろ・・・」

御薙先生は、演習中にショックを受けて出ていったと言っていたけど。
あの演習中に、ショックを受ける場面などあっただろうか?

『わからん』と言っていたアイツの顔が浮かぶ。

「・・・確かにわかんないわー」苦笑。


アイツ、アイツの名前・・・

「・・・小日向雄真・・・ね・・・」

あれだけ、気安く男子と話をしたのは何年ぶりだろう。
魔法業界は女子の割合が高いのは言うまでもなく、それ以外でも話しかけてくる男子はどこかよそよそしいのだ。


たしかに雄真とは話易いけど、初対面であの態度はないでしょ。
挙句の果てには、け、結婚させられそうになるしっ。

ま、まあ、流身術はおもしろそうだから、付き合ってあげるけどねっ。



「そ、そんなことより春姫だわっ!んもーっ、どこ行ったのよっ!」



(カチャカチャ)←隣の部屋のドアの鍵を開ける音


「っ!?やっと帰ってきたわねっ、春姫っ!!」

勢いよく飛び起きた杏璃は、ドアへ突進。

ガチャッ!

「春姫っ!!今までどこ行って――」

杏璃は目を見張った。


「あっ、杏璃ちゃん」

えっ!?誰よこれ!?

「ごめんね、演習中に急に抜け出したりして。急に気分が悪くなって――今まで保健室で休んでたの」

あからさまな嘘。
保健室は一番初めに探した場所だ。

そんなことより、これが春姫!?
一体、何があったってのよっ!?



普通の人からすれば、いつもの春姫だと感じただろう。

しかし、
付き合いの長い杏璃は違う。

春姫が”いつも通り”を装っていることに気づいていたのだ。

目標に向かって迷いなく前を見据えていた目が、
今は見る影もなく、曇ってしまっている。


「・・・っ!?春姫っ、一体何が「ごめん、」」

「ごめん、杏璃ちゃん。まだちょっと気分が悪くて。今日はもう休もうと思うの。じゃあ、また明日ね。おやすみ」

「ちょっと、春――」

パタン

「・・・えっ」

ドアが閉められる間際の春姫の目には、涙が浮かんでいるように見えた。


「・・・・・・何があったっていうのよ・・・春姫・・・」


あんな春姫の顔、初めて見たかも。


・・・はっ!?
あたしまでしんみりしてどうするのよっ!?

あんな状態の春姫をほっとけるわけないわっ!
ライバルであり親友。
悩み事の一つや二つ、この杏璃様にまかせるのよっ、春姫っ!!


よしっ!

「明日、きっちりと問い詰めてやるんだからっ!!」


第八話へ  ⇒第十話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

いやいや、拍手とかコメントありがたいです ^o^/

くださった方々、どうもありがとうございますm(_ _)m

内容は、、自分で書いてて何を書いてるんだろうかと・・・

こんな自分勝手な作品を読んでくださる方々には、感謝感謝です。

時系列的に、進むのが遅いですがちまちま進んでいく予定なんで、
これからもよろしくです。


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