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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第八話

はぴねす!SS『魔力の行方』|第八話




―魔法練習場、『ステージ』




トクッ、トクッ、トクッ、トクッ、トクッ、


自分の鼓動がやけに早く聴こえる。



ああ――ついに、ついにこの時がきたのだ。


魔法使いの道へと進むきっかけになったとある出来事――


それから10年余り――


ずっと目標にして頑張ってきた――


ずっとずっと会いたかった――



”彼”がいたからこそ、ここまで頑張ってこれたと春姫は思う。

”彼”の隣に並ぶにふさわしい女性になるために、ずっと努力していた。

今でもまだ足りないと思っている。

だって、”彼”はもっと先に行ってるだろうから。




その”彼”がすぐそこにいる。

さっき御薙先生にも念を押して確認したのだ。
「あなたくらいの年齢の弟子は、あなたと小日向くんだけよ♪」

以前にも聞いたことがあったが、そのときは―
「あなたくらいの年齢の弟子?いないわよ?」
って言ってたのに。その時はとてもがっがりしたけど。



と、とにかくっ

”彼”=”小日向雄真”だということは確実なのだ。
(同じ魔法の詠唱体系を持っているのは、家族か弟子だけだからだ)

その彼が、今まさに杏璃と魔法演習をしようとしている。

どういう理由で急に魔法演習をするようになったのか知らないけど。
(春姫は雄真と杏璃のやりとり中、ずっと過去に思いを馳せていたのだ)

あこがれで目標である彼が自分の前で魔法を使う。

しかも、彼の魔法を見るのは10年振り。


ドキドキしない方がおかしい。


杏璃ちゃんには悪いけど、絶対勝てないよ

彼は私よりもずーっと先に行ってるはずだから

(※注:春姫の中では過去の思い出が相当美化された上、あこがれの彼が自分の上をいっているというは決定事項なのだ)



春姫は両手を胸の前で握り締め、目をキラキラさせながらステージ上の雄真をじーっと見つめている。








さて、そんな期待をよそに――雄真はというと



「無理だ・・・・・・」



弱音を吐いていた。




先ほどの杏璃とのやりとりの後、それを聞いていた母さんが魔法演習という名目で杏璃との勝負を正式に決定。
すでにステージは使用許可をとっていたらしく(俺の練習のため)、そのまま魔法服へ着替えてステージに上がったんだが――


「流身術なしじゃ、一方的に魔法ブチ込まれて終わりなんてことにも・・・」

そうなのだ、ステージに上がる前に母さんに
「雄真くん。流身術は使っちゃダメよ?詠唱魔法のみで勝負しなさいね♪」

という感じでクギをさされた。魔法の訓練の一環ってことか?


「せめて、『瞬身』と『葉渡り』だけでも使えば何とか時間が稼げるんだが」

そう、この勝負の目的は勝つことではない。
同じ学年の実技2位の奴がどこまでできるのかを知ることだ。

つか、クラスが2つも離れた奴に勝てる訳ねーだろ。


「おい相棒。向こうさんはやる気満々みたいだぜ?」

「ん?」


向かい合った柊の方を見てみると――

魔法服?らしきものを身に纏って、マジックワンドをくるくる回している柊がゴングを待ちわびるボクサーのようにこちらをじっと見つめていた。

「好戦的な奴だな。つか、あれが魔法服か?」

柊が着ているのは、紺を基調としたワンピース。
だが、やけに露出度が高い。
肩の部分が丸見えである。
似合っているといえば、似合っているのだが・・・何というか、目のやり場に困る。


「・・・ま、まあとにかく。やれるだけやってみるか」

「相棒、顔が赤いぜ?」




そうこうしてるうちに、母さんがステージ横の何か実況席?みたいなとこに座り、マイクでしゃべり出した。(ちなみに神坂さんも隣にいる)

「はい、は~い。柊さん、小日向くん、準備はいいかしら?」

「あたしはオッケーですっ!」
「・・・オッケー」

「じゃあ、始めるわね。演習の方式は『フリーバトル』。魔力の消費に制限はないわ。体力は両方とも1000ポイント。体力が先にゼロになった方、制限時間15分を超えた場合は残りポイントが低い方が負け。いいわね?」

ん?体力ポイント?

「はいっ!」
「ちょ、ちょっとまった!」

「ん?何かしら、小日向くん?」

「えーと、ダメージの判定とか計算は誰がするんですか?」

「それは「あんたそんなことも知らないのっ!?」」

柊が母さんの説明に勢いよく割り込んでくる、つか叫ぶな。

「・・・そういえば、魔法からしばらく離れてたんだっけ?じゃあ仕方ないわ、特別にこの杏璃様が教えてあげるわっ!!」

いや、頼んでねーし。

「魔法演習にはいろいろ種類があるんだから!例えば今からやるような試合形式の『フリーバトル』とか、交互に魔法を射ち合う『シュート』とか。で、どの演習の場合も使われた魔力、受けたダメージが”何とか”っていうシステムで管理されてるのよーっ」

”何とか”って何だよ、オイ。
つか、テンション高すぎ。

「でもって、自動的にアナウンスされる訳。『小日向雄真は1000ポイントのダメージを受けた』とか何とか」

即死かい、俺。

「なるほど、ロープレみたいなもんか。わかりやすいな」

「そうそう、ドラ○エとかファイナル○ァンタジーとかと同じよ」


「オッケー、わかった」



「じゃあ始めるわよー。二人とも準備はいいわね?」

母さんの確認に俺と柊がコクンと頷く。

その直後――

カァァーンッッ

ステージにゴングが鳴り響いた。






俺はすばやくゼクの封印を少し解いて、いつでも詠唱魔法を使える状態に。


『小日向雄真は2ポイントのマジックポイントを消費した♪』

と、スピーカーからやたらとハイテンションなアニメ声の音声が流れた。

「・・・ああ、そうか。この状態は常に魔力を放出している状態だからか」
「燃費悪いなぁ。つか、なんでアニメ声?」

毎回この声を聞くのか?
ははは、ウザイぞ。




柊はというと――

「まずは小手調べよっ!」

マジックワンドを構え、詠唱開始。

「エスタリアス・アウク・エルートラス・レオラッ!!」


飛来する複数の魔法球。

式を見た感じだと、クラスF。クラスFなら!

「エル・アムスティア・ラティル・アムレスト!!」

防壁を展開。


ドドドドドッン


ふぅ、何とか受けきれたか。

『柊杏璃は10ポイントのマジックポイントを消費した♪』
『小日向雄真は4ポイントのマジックポイントを消費した♪』

ははは、ウザイぞ。




そんな感じで、ちょっと魔法の射ち合いっぽい展開がしばらく続き――

「うふふふふ。少しはやるようね、雄真っ!!」

「そりゃ、どーもっ!!」

「じゃあ、これはどうかしら?」

柊はそう言いつつ、さっきまでとは異なった詠唱を開始。

「オン・エルメサス・ルク・アルサス・エスタリアス・アウク・エルートラス・レオラッ!!」

げっ、クラスEか!?

「エル・アムスティア・ラル・セイレス・ディ・ラティル・アムレスト!!」

俺はさっき魔法書で覚えたばかりのクラスEを――


バリンッ


「くっ!そんなに甘くはないか!」

俺は防壁を突き破った柊の魔法の矢の直撃に備えて、両腕を交差して身体をかばう。

――が、
身体に当たると思われた瞬間に魔法の矢がフッと消えてしまった。

『小日向雄真は40ポイントのダメージを受けた♪』


「むっ?どうなってるんだ?」

俺が不思議そうに首をかしげていると、

「あんたバカじゃないの?演習で魔法が直撃するわけないじゃないの。ステージはどんな魔法も直撃前にキャンセルするようにできてるのよっ!」

なるほど、そういうことか。
でも、ダメージだけはちゃんと計算されると。



「ほらほら、どんどんいくわよ~っ!ボーっとしてたら、すぐに終わっちゃうんだからっ!」

続けざまに柊は、詠唱、詠唱、詠唱。(全部クラスE)

飛んでくる、魔法球、魔法の矢、氷の塊。

「やっっぱりこうなったかぁぁあぁっ!!!」

叫びつつ、ドタバタと逃げ回る惨めな俺。


「あはははっ!!どうしたの、雄真っ!!逃げ回ってばかりいないでちょっとは反撃したらどうなの?あはははっ!!」

「くっ、柊のやつ手加減なしかよっ!」

「あはっ!なんか楽しいわっ!!いつもは春姫にやられっぱなしだから、いいストレス発散になるわっ!」

「くっそ~、何がストレス発散だっ!流身術が使えればっ!」


恐るべし杏璃、もうやりたい放題である。







――さて、その様子を見ている方々はというと。




「・・・・・・う・・・そ・・・・・・・・・」



顔面蒼白な春姫がいた。




目の前の光景が信じられなかった。

憧れで目標の”彼”が、杏璃程度(すごく失礼)に手も足も出ないでいるのだ。

今も必死で杏璃の魔法を避けようとドタバタとステージ上を動き回っている。


そ、そんな・・・・・・嘘だよ・・・・・・
もしかしてあの”彼”じゃない・・・・・・ううん・・・間違いないよ・・・


また、雄真が杏璃の魔法の直撃を受ける。


・・・い・・・や・・・・・・
いやいやいや、もう見たくないっ!


ガタッ

春姫は実況席から立ち上がると、一目散に出口へ向かって走りだす。

ステージ上で演習中の二人は気づかない。


――実況席にいる鈴莉だけが気づき、
「あらあら♪」とのん気なセリフをつぶやいた。






『小日向雄真は40ポイントのダメージを受けた♪』
『小日向雄真は12ポイントのダメージを受けた♪』
『小日向雄真は57ポイントのダメージを受けた♪』

「ああもう、うるせぇ!」

今すぐスピーカーのコードを引き抜いてやろうかと思ったが、今はそれどころではない。
柊の攻撃は単調であるものの、防壁を張ることができないため避けるしかないので、なすすべもなくダメージが蓄積していく。

「むぅ、ぐっ!」

この演習という名目の勝負の目的は、柊の実力を知るためである。
なので、実力を知るという意味では身をもって体験は出来たのだが――

「・・・このままで終われるかっ!!」


小日向雄真は、いうまでもなく男の子である。
さすがに魔法でとはいえ、小柄な美少女にフルボッコにされて悔しくないはずがない。
まあ、中には美少女にフルボッコされて喜ぶ特殊な性癖の持ち主もいるが・・・

とにかくである。
この勝負、雄真は杏璃に一矢を報いねば終われないのだ。



「やるぞ、ゼク!」

「ケケケケッ、柄になく熱くなってるじゃねーか相棒っ!」


俺はすばやくゼクの封印を少し解き、身体強化用として身体に纏う。

『小日向雄真は50ポイントのマジックポイントを消費した♪』

アニメ声を軽く無視。
自然体で身体を起こし、両手を前に。


次々と飛んでくる、魔法球、魔法の矢・・・etc


それらが直撃かと思われる瞬間――


雄真の身体が流れる葉っぱのようにスッとそれらを避けていく。

葉月流流身術『葉渡り』。

独特の歩方と足の強化により、遠距離攻撃を避けながら相手に近づいていくという流身術である。



「なっ!?何よそれはっ!?」


杏璃が驚くのも無理はない。
何しろ、魔法を射てば射つほど雄真が距離を詰めてくるのだ。

「くっ!?」

さすがの杏璃も一旦魔法を射つのをやめる。


「・・・何だかよくわからないけど、ここまでやるとは思わなかったわっ!雄真っ!!」


両者の距離、約15メートル。
雄真は自然体で、杏璃はマジックワンドを構えて対峙する。


「まさか、春姫以外にこの魔法を使うとは思わなかったわ・・・覚悟するのねっ!」

「覚悟するのは、お前だ!柊っ!!」


「オン・エルメサス・ルク・ゼオートラス・アルクサス――」
「エル・アムダルト・リ・エルス――」

両者詠唱開始。

「――ディオーラ・ギガントス・イオラッ!!」
「――ディ・ルテ・エル――」

杏璃が魔法を射つ――とほぼ同時に雄真の姿が掻き消える。


「え?」
「――アダファルス!!」

杏璃の前に瞬間的に移動した雄真は、最後の一音を開放。
そう。今朝伝授されたばかりの『葉討』である。



「・・・」
「・・・」



激突の後、一転して静まり返るステージ。

杏璃と雄真は結構な近い距離で、互いに魔法を唱えた体勢のまま固まっている。
特に杏璃は、何が起こったかわからないという感じで目をパチクリとさせている。


と、

『柊杏璃は2500ポイントのダメージを受けた♪』
『小日向雄真は3200ポイントのダメージを受けた♪』



カァァーンッッ


リングにゴングが鳴り響き、杏璃vs雄真の勝負が終了した。





「・・・えっ!?引き分け!?なんで!?何が起こったのよーっ!!」

再起動を果たした柊は、ステージ上で絶叫。うるせー。


「くそぉ、やっぱりまだ実戦じゃ使えないなコレは。使ったほうのがダメージ大きい技なんて、自爆だな」

ステージ上でなければ、今朝のように吹っ飛ばされていただろう。
これはもっと練習せねばと思っていると――

ポカッ

「痛っ!?誰だ!?」

「誰だ?じゃないわよ!あたし以外に誰がいるのよ!それより、あんた何したのよっ!何で引き分けなのよっ!せ・つ・め・いっ、しなさいよーっ!!」

柊の奴が、至近距離でキーキー喚き立てる。

近っ!?ただでさえ露出が激しい服なのに、こんなに近いと目のやり場がっ!


目のやり場に困り、ふと母さんがいる実況席の方を見てみると――

「・・・あれ?神坂さんは?」

「ん、何?春姫がどうしたの―ってあれ?」



この時になってようやく、春姫が居なくなっていることに気づいた二人であった。



第七話へ  ⇒第九話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

半年も間が空いたかと思いきや、連続投稿。

ごめんちゃい><;

読んでくれてる方々には本当に申し訳ない;;

もう、作品自体もオリジナルからは程遠い展開になってしまいました・・・

これからも好き勝手に書いていきますが、どうぞよろしくお願いしますorz



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