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レジンキャストミルク

れじみる。【Junk感想】

れじみる。です。



1回目の購読です。

レジンキャストミルクシリーズの短編集第二巻。

そして、シリーズで最後の本になります。


内容的には、最終決戦(8巻)から一ヶ月半後の話や、
シリーズ中の番外編等も収録されており、主要キャラは全部出てますね。



さて、文化祭での一幕。

晶のクラス(男女入れ替え喫茶-男がウェイトレス、女がギャルソン)に硝子たち5人組が入ってからの控え室。
「…僕が行くのか?」
「当たり前じゃない」
芹菜は満面の笑顔で頷いた。
「自分の彼女に、可愛い姿見せてきなさい?」
「最悪だ…。来るなって言ったのに…」
絶望的な表情になった晶を見て、芹菜は少し愉快な気分になった。
―このくらいはいいよね。
せいぜい恥ずかしい思いをしてくればいい。自分を振った男への、ささやかな復讐だ。

カーテンの隙間に顔を突っ込んで覗き見している友人たちに「あたしはいいよ」とジェスチャーする。想像すると楽しくなるし、見てみたいとも思ったが、やっぱりやめておこう。
どうしても後ろ向きな気分になってしまいそうだから―今は、まだ。
十年越しの想いを吹っ切るには、二ヶ月弱くらいでは、とても足りない。
やっぱり、もう少し時間はかかるだろう。
だけど芹菜は、それでも、と、思うのだ。
晶に心から笑える日が、硝子を心から祝福できる日が、いつか来るに違いない。
そうすれば自分はきっと、成就しなかった初恋を笑い飛ばせるだろう。
――見てなさいよ。
自分を選んでくれなかった少年に、芹菜は心の中でだけ宣言する。
失恋した女は、綺麗になるんだから。
その時になって後悔したって、もう遅いんだぞ、と。


報われないなぁ~、芹菜は。
幼馴染という超ヒロイン的な立場ながら、結局はフラれるし。
こういった考え方で、一途な娘は大好きだなぁ、やっぱ。


次は、里緒がいたころのお話。

ネアを手伝うといって失敗した後の屋上で。
「ねえ」
「…里緒、役に立てなかったよ。ううん、ネアと蜜と殊子に、迷惑もかけちゃった」
「そうだな」
「頑張ってお手伝いしようと思ったんだ。でも…失敗しちゃった」
「ああ、見てたよ」
「ダメだね、里緒は。…ネアに恩返し、できなかった」
「ああ、そうだな」

「なあ、里緒」
「僕は里緒に、何か恩返しした方がいいか?」
「…え?」
「いつも僕は、里緒に世話になってる。だから、恩返ししなきゃいけないか?何がいい?何をして欲しい?望む通りのことをしてやるよ」
「…なんで、そんなこと言うの?」
「里緒はそんなことして欲しくないよ」
「なんでた?」
「だって里緒は、晶に…」
「…いらないんだろ?」
「見返りなんて、いらないんだろ?里緒は。僕も同じだよ。里緒に恩返ししようなんてことも、まったく思っちゃいない。好きなだけ、気の向くままに頼み事をして、それだけだ」
「あ…」
「それで何か不都合あるか?」
「え、っと」
「僕のこと、迷惑か?」
「…ううん」
「不都合なんか…ないよ。迷惑でもない」
「だって晶は、里緒の友達だもの。友達だから、恩返しとかしなくていいんだもん。迷惑かけても許してもらえるもん。だから…不都合なんか、ない」

「ねえ、晶」
「何だ?」
「今日の昼休み、里緒のところに来てくれる?」
「さあ、どうかな。…ま、びしょ濡れだから、午前中の授業はサボるかもな」
「だったらお昼までずっと一緒にいようね」


はぁ。
晶、想われすぎでしょ~よ。
里緒も何でそんなに一途なの~?
何と言うか、心がむずっ!ってするやり取りですわ。



どんどんいきますっ!次っ!

文化祭中、晶と硝子を二人っきりにしようと気を利かせられたあと。
「しかし八重さんたち…気を利かせたつもりなんでしょうか」
「みたいだぞ」
「僕のシフトが終わったら姫島に呼び出された。保健室まで来いって」
「…マスターはそれにほいほい言うこと聞いて来た訳ですか」
「来ない理由もないだろ」
「…まったく…この人は…!」
「どうした硝子、顔が赤いぞ?珍しい」
「余計なお世話です!」
「ま、お前のそんな反応を見るのも悪くない」
「何なんですか本当に!この女装癖!変態!ドMのくせにドS!」
「そこまで言うか!?」
「もういいです。仕方ないです。選択肢もないことですし、行きますよ」
「…はいはい、わかったよ」

「…やっぱり駄目です」
「は?」
「私をエスコートしてください」
「お前今、ついてきてください、って言わなかったか?」
「言ったけど言いませんでした」
「…わかったよ」
「ったく…こんなんじゃ先が思い遣られる」
「何ですか『こんなん』とは。どんなんですか」
「減らず口ばっかり育ちやがって」
「他のところもちゃんと育ってます!」
「はいはい」


バカップルじゃん。
シリーズの始めからの定番なやりとりだけど、やっぱり関係が変化するとちょっと変わったかな?
このやり取りもこれで最後。


はいっ!
最後は、なんかパロディっぽいボーナストラックから。

舞台は病院。

『最後の一葉』っぽいお話。

君子が読んでる本。
「…『キラの旅-the cordinated world-』?」
「うん。衝撃文庫でいまいちばん人気の作品だんだよー」
「どんなお話なのかな?」
「ええとねー。主役のキラが、フリーダムに乗って旅をする話なのー」
「こんな感じー。『できそこないの人間どもの乗るグフが溢れかえる宇宙を、一台のフリーダム(注・モビルスーツ。胸を貫かれてもパイロットが死なないものだけを指す)が、ゆっくりと飛んでいた…』」


ヤバイです。


さらに。

八重が見てる番組。
「ねえ八重、何を見てるの?」
「…新番組です」
「なんて番組?」
「今週から始まったの。『レジかみっ!』」


パクリです。



さ~て、この巻で本当に最後になってしましました、レジンキャストミルク。

全8巻+2巻の10巻。

ちょうどいいボリュームだったんじゃないでしょうか。

カムカム的には、アニメ化を所望しているんですが。。
(無理かなぁ~、いけると思うけどなぁ~)


次のシリーズは、ファンタジーだそうです。
イラストはやっぱ椋本さんがいいなぁ。

アニメ化に期待しつつ、次シリーズを楽しみにしております~。



★☆カムカムおすすめセリフ☆★
  
  保健室に置いてある薬品
 「…あれ、全部ちゃんとした薬なんですか?」
「まあ、致死量を超えなければ」
「毒じゃねえか!」
「あら、何を言ってるの晶さん?毒も薬も本質的には同じものよ。致死量のない薬なんて薬でないわ。…晶さんならわかるでしょう?」
「質問を変えます。法律に引っ掛かってはいないですか?」
「…今日もいい天気ね、晶さん」
「雨降ってんだろうが!やっぱ違法かよ!」
「失礼ね、間違っているのは法律の方よ」
「思春期の不良化あんたは!」

 ⇒ネア恐るべし。







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