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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第三話

満開の桜の中、校舎へ向かって歩く。


「あ~っ、桜も満開だな。まるで、俺らの入学を祝っているかのようだ」


「けっ!よく言うぜ。入学早々、名前漏れのクセによ」

気にしてることをずけずけ言ってくるのは、右腕のブレスレット、ゼク。

「うるさいな、ゼク。しゃべるなって言っておいたろ?」

「誰もいやしねーよ。ったく、ストレスが溜まるぜ」

「マジックワンドにストレスなんかないだろ」

「あ~、オレ様がコソコソせずにしゃべれる日はいつ来るのかねぇ~」

「十分しゃべってると思うぞ」

「わかってねーな、相棒。オレは相棒のダチとかとも話がしたいのさ」

準とハチのことか。

「あいつらとか?あまりおすすめは出来んが」

「おいおい、相棒。あんなにおもしろい奴らはそういねーぞ。それに――っ!?」

「!?」

校舎まであと10メートルほどの所で、
かなりのスピードで接近する魔力を感知!

「上かっ!!」

言い終わる前にその場から飛び退く。


ドゴッ!


さっきまで俺がいた位置に、めり込む緑色のボールのようなもの。

「大丈夫か?相棒」

「あっぶね~!!避けなかったら死んでるぞっ!」

一体何だってんだ!?

ただのボール、じゃないな。魔力が込められてる。

入学早々、恨まれる覚えはないんだが。



スタスタと今もめり込んでいるボールに近づく。
大きさは、、ボーリング玉くらいか。

つんつん。

ムムッ。硬いと思っていたが結構弾力性があるぞ。

つんつん。

びくっ。

んんっ?何か’びくっ’ってしたような。

つんつん。

びくっびくっ。

おおう、なんか面白れ~。

つんつ――

「ぷはぁ!くすぐったいっちゅーねん!何すんねん、兄さん!」


「「えっ(おっ)!?」」


いきなりしゃべりだしたボールに驚きの声をあげる、俺とゼク。
そんなことはおかまいなしに、ぴょんぴょんと目の前で跳ねる、ええと・・・ボール?
よく見ると、ボールの表面に目と口があり、顔のように見えなくもない。

しゃべるボールを前に、ちょっち思考を整理。

しゃべる   = 意思がある
魔力を感じる = 魔法具の類

ここまできたら、おのずと回答が出てくる。


「お前、マジックワンドか?」


「その通りです」

今度は、上から女性の声。

見上げると、杖に腰掛けた女性がフワフワと浮いていた。


フワリと、その女性が地面に着地すると、

「姐さん~」

さっきのボールが女性の方に跳ねていく。

ボールが杖の先端に’ぴとっ’と引っ付くと、
女性は微笑みを浮かべながらこちらに向き直った。

腰まで届く綺麗な黒髪。
整った顔は、文句なしの美人。
瑞穂坂学園の制服に身を包み、何故か制服の上にエプロンをしている。


「ごめんなさい。空中散歩をしていたら、タマちゃんを落としてしまって」


その人は、そう言いながらペコリと頭を下げた。


なるほど、この人が犯人か。
恨みがあって落としたわけじゃなさそうだな。よかった。


「あの、とりあえず顔上げてください」

「はい」

すっと、言われたとおり顔を上げる犯人。

しかし、すごい美人だな。
ハチの奴が”美少女率八割っ!”って言うのもうなずける。

しばらくすると、その人は口を×にしてオロオロし始めた。


「あの――、私の顔に何かついてますか?」

「えっ!?いや、そういうわけでは――」

おっと、いかんいかん。いつの間にか見惚れていたようだ。


「えっと、さっき落ちてきたボール。あれマジックワンドなんですか?」

「ええ、その通りです。私のマジックワンド、スフィアタムの”タマちゃん”です」

「よろしゅ~な~、兄さん!」

「ああ、よろしく。ってことは、あなたは魔法科の生徒なんですよね?」

「はい、そうです。魔法科新二年、”高峰小雪”です」

「ああ、えと、新入生の小日向雄真です」

「雄真さん・・・ですか」

高峰さんは、何故かうむむと考え込んでいる様子。


「あの~、高峰さん?」

「あっ、はい。なんでしょう?」

「俺、ちょっと急いでるんで、行かせてもらいます」

「ああでも、”タマちゃん落下事件”のお詫びがまだです」

確かにあれが直撃だったら、”事件”になってただろうな。

「あ~、別にいいですよ、お詫びなんて。怪我もなかったし」

「そういうわけにはいきません。――ん~と、そうですね、お詫びになるかどうかわかりませんが、雄真さんのことを占って差し上げます」

「占い―ですか?」

「はい、こう見えても私、占い研究会の部長さんなんですよ。あっ、時間も取らせませんので」

「はあ」

「お急ぎでしょうから、早速始めますね」

有無を言わさず、占いの体勢に入る高峰さん。

グッとマジックワンドを握り、魔力を集中させ、何もかも見透かされるような瞳でじっとこちらを見つめている。
時折、ブツブツ聞こえるのは呪文詠唱だろうか。
その光景に、俺は睨まれたカエルのように微動だに出来なかった。



「――ふう。終わりました」

どうやら終わったようだ。
時間にしては1分くらいだと思うが、感覚的にはもっと長かったような気がする。


「雄真さん――あなたは、とてもドギツイ不幸の相をお持ちのようです」


「・・・・・・は?」

―ドギツイ?――不幸の相??

「占いの道具も魔方陣もなしなので、漠然とした占いになってしまいましたね。もし、詳細が知りたければ、占い研究会にお越しになってください。いつでも占って差し上げます」

―えっ?ちょっと――

「それでは、本当に申し訳ありませんでした。また会えるのを楽しみにしてますね。あっ、それと、私のことは”小雪”と呼んで下さい。では、また」

「またな~、兄さん!」


俺が金魚のように口をパクパクしてるうちに、二人(?)はぴゅーっと飛んでいってしまった。おーい。

「――ドギツイ不幸の相って何だよ。俺ってそんなにヤバイのか」

こう見えても俺は、占いの結果とかを気にしてしまう性質なのだ。

「ハハハハッ!相棒!散々な結果だったなぁ!!ハハハハッ!!」

「何がハハハだ。こっちはマジでへこんでるってのに」

「おっと、すまねえすまねえ。まあ、たかが占いだ。そんなに気にすんなよ、相棒」

「・・・ああ」

しかし、あのただならぬ雰囲気。しかも、魔法を使用して呪文も聞こえていた。
’たかが占い’と開き直るには本格的過ぎた。
落ち着いたら、占い研究会ってとこに行ってみるとするか。


「とりあえず、職員室に急がないとな」

思いがけず、時間を食ってしまった。
早くクラスを聞きに行かないと。





校舎の中に入ると、廊下には人影がなく、
リノリウムの床を歩く俺の足音だけが響く。

「―えっと、職員室、職員室」

キョロキョロと辺りを見回しながら、目標を探す。
学園案内の地図によると、こっちでいいはず。
程なく、目標を視認。

「ここか」

コンコン。

カラカラカラ―

「失礼します~」

職員室の中は閑散としており、先生とおぼしき人影も2、3人くらい。
おそらく、入学式のために出払ってるんだろう。

その内の一番近い先生に声をかける。

「あの~、さっき放送で呼ばれた小日向雄真ですけど」

「おっと、」

その先生は、こちらに振り向きテクテクと歩いてくる。

「や~、君が小日向くんかぁ。話は聞いてるよ。
 すまないねぇ~、本来はこちらから出向くのが筋なんだろうけど」

優男っぽい外見に加え、のんびりとした話し方が印象に残る先生だ。

「いえいえ。で、俺のクラスはどこなんですか?」

「いや~、ほんとにごめんねぇ~。君も驚いたでしょ。まさか、普通科の入学案内が届いちゃうなんてねぇ。魔法科に落ちちゃったと思ったよね~」

「・・・はい?」

―魔法科?――落ちた??

「入学式まで気づかなかったのは、完全にこちらのミスだよ~。魔法科入学といったらいろいろ準備が必要だったのにね~。追って、正式に学園側から謝罪があると思うよ」

――どういうことだ?
確かに普通科の試験を受けたはずなんだが。

「え~と・・・、俺は魔法科に入学することになってるんですか?」

「そーだよ~。魔法科1年A組。で、これが魔法科の入学案内。入学手続きも普通科になってしまってるから、面倒だけどやり直しだね」

重量感たっぷりの封筒を手渡してくる先生。

「あの~、すいません。何かの間違いでは?俺は普通科の試験を受けたんスけど」

「え~、そんなはずないよ~。今朝一番で正式な通達があったんだよ?経緯はともかく、間違いはありえないよ~。こうやって書類も出来てるし」

「はあ」

「とりあえず、ボクの役目はここまでなんだ。あとは、君を呼んでる魔法科の先生から詳しい話があると思うよ」

「俺を呼んでる?」

「うん。多分事前の説明会にも出てないから、魔法科の説明じゃないのかな。えっとね、魔法科校舎のここ。”御薙教諭研究室”に君をお呼びの御薙先生がいるから」

――御薙?なんか知ってるようで知らないような――

「はあ、わかりました」

とにかく、この状況を理解するにも行った方がいいだろう。

俺は、お礼を言って職員室を後にした。
もちろん、その足で魔法科校舎”御薙教諭研究室”なる場所へ向かっている。




「いったいどうなってんだか―」

魔法科校舎へ向かいながら、思ったことを口にする。

「いいじゃねーか、念願の魔法科に入れたんだからよ」

のんきな返事を返すゼク。

「あのなぁ。俺は詠唱魔法が使えないんだぞ。本来なら絶対入れないんだよ。大体、魔法科の試験も受けてねーし。おかしいとは思わないか?」

「細かいこと気にすんなよ、相棒。試験もなしに入れたんだから儲けもんじゃねーか」

「気楽でいいな、お前は」


ゼクと話してるうちに、どうやら魔法科校舎に着いたようだ。
えっと、”御薙教諭研究室”は2階か。


「しっかし、この校舎はすごいな」

「ああ、結界が幾重にも厳重に施されてやがる。並みの魔法使いじゃ、傷一つ付けられんぜ」

「さすが魔法科、ってとこか」

「たいしたもんだ」

俺とゼクは感心しつつ、目標を目指す。



「ここだな」

”御薙教諭研究室”とプレートがぶら下がっている部屋の前に着く。

とりあえず、なぜ魔法科に入学になっているのか聞かないとな。
あとは、魔法が使えないことも言わないと。

「ふぅ~」

軽く息を整え、ノックする。

コンコン

「どうぞ」

綺麗な高い声。
どうやら、御薙先生は女性のようだ。

ガチャ

「失礼します」

ドアを開けて正面の机に、妙齢の女性が座っていた。

腰まである黒髪。
20代くらいだろうか、先生にしてはとても若々しい。
そして、文句なしの美人。


「あなたが、小日向雄真くんね?」

この女性から紡がれる声は、なぜか心地いい。

「は、はい。そうです」

確認をとった後、御薙先生の目がキランと光ったように見えた。
その瞬間――

ものすごい力で引っ張られ、顔が御薙先生の胸の中にポスンと収まった。

「っ!?むぐっ!?(っ!?何っ!?)」

あろうことか、御薙先生は俺の頭を抱きしめて、どんどん胸の中に沈めていく。

あーー、やーらくていい匂い~。
じゃなくて、何でこんな状況に!?

「むぐぅ!?むぐむぐ、むぐっむぐ!!(御薙先生!?いきなり、何するんですか!!)」


「・・・会いたかったわ。雄真くん」

「むむぐっ!?(ええっ!?)」

「10年――、寂しかったわ。でも、雄真くんのことを考えて一生懸命頑張ってきたのよ」

「むぐぅ?む、むぐっ!!(10年?ま、まさか!!)」

「そうよ。私はあなたの母さんよ。10年前にあなたを音羽に預けた張本人よ!」

「む、むぐっ!?む、むむぐっ!?(か、母さん!?え、えええっ!?)」

「さあ!!雄真くん!母さんの胸の中に飛び込んできなさい!」

「むぐむぐむぐぅむぐ(すでに飛び込まされてるんだけど)」


「おい、鈴莉。その辺にしとかないと、相棒が窒息しちまうぜ?」

「あら、その声はゼクちゃんね。わかったわ。母子の感動の再会もこれまでね」

パッと抱きしめられていた頭が開放される。

「ぷはぁ!!はぁ、はぁ、はぁ」

「大丈夫か?相棒」

「し、死ぬかと思った」


「大げさねぇ。私の雄真くんがこの程度で死ぬわけないでしょ」

いや~、酸素がないと生きていけません。

「ふぅ。あ、あの、御薙先生。さっきの話ですけど――」

「冗談でも、ドッキリでもないわよ」

「ということは――」

「そう。全部本当のこと。久しぶりね、雄真くん」

マジでか!?
あれから10年だから、再会できるだろうなと考えてはいたけど。
まさか、こんな状況で再会とは・・・

「あら?まだ信用できないかしら」

信用してないわけじゃないんだが・・・

「じゃあ、こんなのはどうかしら?」

と言って、母さん(?)は手を前に掲げ、

「エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・ルテ……」

俺のよく知ってる呪文を唱え始め――

「カル・ア・ラト・リアラ・カルティエ!!」

光が弾けた。


「あ――」

俺が魔法使いになろうと決心させた魔法。
決まりだった。

ただでさえ、同じ呪文構成を持つ人間は親族や弟子以外にはありえない。


すぅ―と息を少し吸い込んで、この言葉を紡ぐ。

「久しぶり。母さん」




第二話へ  ⇒第四話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

1カ月に1回くらいを守ってます。

こんな感じで続けれれば…

相変わらず、展開遅すぎ。


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  • レビュー・評価:はぴねす!/第3話 オアシス
  • 品質評価 45 / 萌え評価 61 / 燃え評価 2 / ギャグ評価 8 / シリアス評価 1 / お色気評価 30 / 総合評価 25レビュー数 68 件 瑞穂坂学園では昼食のお弁当が人気になり、雄真の義母・音羽の働く学園のカフェテリア「オアシス」はお客不足に悩んでいた。そんな時、杏璃がオア?
  • 2007年08月21日 |
  • ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン

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