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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第二話


鍛錬を終えて、シャワーも浴びて、さっぱりしたところでリビングに戻ると・・・


「雄真。先にいただいておるぞ」

か~さん、すもも、詩織が揃って、朝食を食べていた。


「雄真くんも早く食べないと遅刻するわよ~」

「ああ」

か~さんに急かされ、自分の席に着き、

「いただきます」


まあ、この流れがいつもの日課みたいなもんだ。


でも、今日は入学式。

食べ終えて部屋に戻り、真新しい制服に身を包む。

「瑞穂坂学園か・・・」


―瑞穂坂学園。
有名な魔法使い養成学校。
普通科とは別に、魔法科という学科が存在し、魔法を学べる学校。



魔法使いを目指している俺にとっては、とても良い学校なのだが、

「普通科だもんなぁ・・・」

そう、俺が今日入学するのは、瑞穂坂学園”普通科”なのだ。

何故かというと、、
俺は、詠唱魔法が全く使えない。

魔力を常に封印されている俺が、詠唱魔法を使おうとすると、
①まず封印を解く
②詠唱魔法の魔法式を構築
③魔力を魔法式に送り込む
④魔法が発動
という流れになる。(①、②は同時進行)

つまり、封印を解きながら魔法式を構築しなければならない。
これが、かっなり難しい。
例えるなら、両手で同時に違う文章を書けと言っているようなものだ。


まあ、という訳で現状では身体強化魔法しか無理。

魔法科に入るには、クラスFが必要だから、詠唱魔法が使えないと入れないという訳。

「どうしたい、相棒。さっきからため息ばっかだぜ」

「ああ、ゼク。己の身のなんとままならぬものかってな」

「しょーがねーぜ。そういう身体に生まれてきちまったんだから」

「そーだな。考えても仕方ないか。いざとなったら、転科もできるだろーし」


詠唱魔法が使えない魔法使いって魔法使いなのだろうか?
といったいつもの疑問もひとまず置いておいて、カバンを持ち部屋を出た。




ずずず~っ

「はふぅ」

リビングに入ると、詩織が幸せそうにお茶を飲んでいた。

詩織の食後のティータイムも、日常の光景だ。

「今日はなんてお茶なんだ?」

「おお、雄真。よくぞ聞いてくれた。これは『柚子緑茶(ゆずりょくちゃ)』といっての。「柚子」と味と香りの深い「浅蒸し煎茶」で作る緑茶で――」

この通り、詩織はお茶マニアなのだ。
マイ湯呑みはもちろん、マイ茶葉まで装備している。

そして、お茶について聞くと、話がやたら長い。
話してるときは、生き生きとしてるんだが。マニアの習性か。


さて、詩織の話につきあってると遅刻決定だから、さっさと退散するか。

「じゃあ、詩織。また夕方!」

スチャっと手を上げて、玄関に行く。

「あっ!?これっ!待たんか!!まだ、話は途中――」

「か~さん、すもも。いってきま~す!」

「はぁ~い、いってらっしゃい~」

「兄さん、いってらっしゃい」

詩織がぷくっと膨れているのを尻目に、俺は家を出た。





「ん~っ!いい天気だ」

春の日差しは、ポカポカと暖かく、
時より吹く風は、とても気持ちいい。

「さて、行くか」

「っと、ゼク。わかってるとは思うが――」

「わーってるよ。しゃべらねぇよ。ったく、なんでコソコソしなきゃならねーんかね」

「しょうがないだろ。魔法科に入れれば良かったんだが」

「詠唱魔法くらい、パパーッと使えるようになれっての」

「お前なぁ。そんな簡単にいくか」

そんなこんなで言い争いながら(傍から見れば独り言)、
通学路を歩き出した。




しばらく歩いていると、見知った人影が2つ。

そのうちの一人が、タタタッとこちらに向かって駆けてくる。

「ゆ~~う~~ま~~ぁ~~」

そいつはそう言いながら、なおも接近。

そして、俺の5メートル前あたりで、華麗にジャンプ――って、ジャンプ!?

ガスッ!

「ぐはっ」

まさに、俺の胸に”飛び込んで”きやがった。

大抵の奴なら、吹き飛ばされる理不尽な攻撃にも、しっかり対処。
衝撃を受け流しつつ、無理やり吐き出された空気を取り戻すべく、深く息を吸う。

「会いたかったわ~、ゆ・う・まっ♪」

そいつは、飛び込んできた体勢から、するすると手を伸ばして抱きついてくる。

「こらっ!準っ!!俺の肋骨をへし折るつもりか!?しかも、抱きつくんじゃねえ!」

「え~、ダメなの~?久しぶりに会ったっていうのに」

「ダメだ!っつーか、おととい遊びに行ったばかりだろうが。久しぶりも何もねーだろ」

「おとといって、2日も前じゃな~い。あたしは、1日でも雄真に会えなかったらさびしいんだから」


朝からブッ飛んだ挨拶をするコイツは、渡良瀬準。
前の学校から仲良くなった、いわゆるツレの一人。

薄い紫色の髪を腰の辺りまで伸ばし女子の制服を着こなした、一見すると美少女。
だが、実は――


「とにかく、離れろ。暑苦しい」

「あっ、ひっど~い!こ~んな美少女が抱きついてあげてるのに~」

ぷくっと頬を膨らませ、上目使いで見上げてくる準。
その仕草は、どうとっても美少女のそれだ――が、

「オトコだろ、お前は。それより、早く離れ――」

「違うわっ!あたしは、身も心も女よっ!!」

バッと離れたと思いきや、高らかに宣言。

「いや。心はどうか知らんが、身はオトコだろ」

「お~い」

「自分の身体のことは、自分が一番よく分かってるもの。間違いはないわっ!」

「お~~い」

「自信たっぷりだが、間違ってると思うぞ」

「お~いっ!!」

「「何だ?(よ?)」」

「何だ?じゃねーだろっ!俺を無視するなっ!」


いつの間にか近づいていた、黒い髪の毛をピンピン立てた、まあ見た目はいい男。
しかし、滲み出るオーラはアホっぽさが満載。実際、アホだし。


「おっ、ハチ。いたのか」

「あら~、ハチ。先に行ってもよかったのに」

「お前らぁ~!せっかく待ってやってた友人に対するセリフか、それが!」

「だって、ハチだし」

「そーよね、ハチだしね」

「な~んで~だぁ~」

ザーッと、幅涙を流すハチ。
ちなみにコイツは、高溝八輔。見た目は前述の通りだが、性格に大いに難点ありな奴だ。
黙っていればモテるはずだが、すぐ調子に乗るためモテることはまずない。

毎年、ルックスに騙された新入生が、貴重な紙資源をラブレターへと変え、
コイツの下駄箱に投入するという暴挙に出るのだ。
まあ、すぐに性格がバレて相手にされなくなるけど。


「とにかく、急ぐぞ。クラスも確認しないといけないしな」

「はぁ~い」

「おいっ!?俺の立場は!?」

まだハチが何か言ってるが、気にしないでおこう。





「ところで雄真」

3人で学校までの道を歩いていると、ふとハチに声をかけられた。

「なんだ、ハチ」

「お前さあ、なんで普通科に入ったんだ?”自称-魔法使い”なら、魔法科に入れたんじゃねーの?」

うっ、コイツめ。人が気にしてることを。あと、”自称”って失礼な。

「そ~よね~。雄真ってば、『将来は魔法使いになる』っていつも言ってるもの。――魔法使ってるの見たことないけど」

コイツら。事情も知らんと言いたい放題言いやがって。俺がどれだけそれを気にしてることか。

「しょ、しょうがないだろ。師匠命令で、まだ人前で使うなって言われてるんだから」


そう、俺はまだ人前で魔法を使ったことがない。
鍛錬時は、結界を張って外界と隔離するのが普通。もちろん、魔力の暴走に対する用心のため。
詩織曰く、『全魔法力をコントロールする必要はないが、少しでも確実に制御出来るようになるまで、だめじゃ』だそうだ。
んんっ?でも、今なら10%まではコントロールできるぞ。
夕方の鍛錬で詩織に聞いてみるとしよう。


「でもな~。魔法科に入るために使うのもダメなのか?」


ぐっ、ハチのくせに鋭いな。
瑞穂坂に入ると決めたとき、詩織にも相談したさ。
『魔法科に入りたいから、詠唱魔法を教えてくれ』ってな。

ところが詩織は、
『無理じゃ。同じ葉月家の者ならともかく、他の家の者に教えを乞うても効率が悪いだけじゃ』
『代々受け継がれ、試行錯誤されてきたその家独自の魔法式構築のクセなどがあるからの。身内に教えを乞うのが一番じゃ』
とか何とか言って、断られた。

独自でやろうにも、結界すら張れない俺には無理。

という訳で、仕方なく普通科に入ったのだ。


「いろいろ事情ってもんがあるんだよ。そう簡単にはいかねーよ」

「くっそ~!そ~かぁ。おっしいなぁ」

「・・・?なんでお前が悔しがるんだ?」

「何言ってんだよ、雄真っ!」

ハチはグッと拳を握り、目をギラギラ怪しく輝かせながら興奮している――大丈夫かコイツ。

「”あの”魔法科だぞっ!美少女率八割っ!雄真が魔法科に入った暁には、可愛い女の子とお近づきになれるチャンスがっ!!」

そーゆーことか。

「あー、無理だ無理。あと、ウザイから興奮するな」

俺は手をヒラヒラと振って投げやりに答える。

「成せばなるっ!!すぐに魔法科に転科してくれ!」

「無理だっつーの」

しかし、ウザイ奴だなハチは。
身体強化魔法を帯びた拳で、学校まで直接送ってやろうか。



「ちょっと~、ハチ。折角、雄真と同じ学科になれたのに、引き離す気?」

準が少し怒った口調で、ハチに詰め寄る。

「俺には、可愛い女の子が必要なんだ~っ!!ギヴミー、プリティーガールっ!」

道路の真ん中で、叫ぶバカが一人。


「あれはダメね。行きましょ、雄真」

「ああ」

俺たちは、バカを置き去りに登校を再開。
あーいうのは、ほっとくに限る。ハチだし。





しばらくすると、瑞穂坂学園の校門が見えてきた。
もうこの辺りになると、新入生の姿が多い。

中には、背中やカバンに杖のようなものをくっつけてる生徒もいる。
もちろん魔法使いの補助魔法具”マジックワンド”なんだが。
マジックワンドを持ってるってことは、魔法科の生徒か。いいなぁ~。

そんなことを考えながらボーっと歩いていると、横からつんつん突かれた。

「ねえ、雄真。あれが魔法の杖ってやつよね」

「ああ。マジックワンド。魔法使いの補助魔法具だ」

「ってことは、あのコたち魔法科なのねぇ」

「そーだな」

「うらやましそ~な顔してるわよ~、雄真」

「そ、そーか?」

思わず、顔に手を当ててしまう俺。

「そんなに魔法科に行きたいんだぁ~」

「まーな」

そりゃそうだ。
授業として魔法を学べるし、実習だってある。
近いレベルの奴と一緒だから、競争して上達も早いだろうし。
何より、同年代の奴らがどの程度やるのか見ておきたい。


「でも、あたしと離れ離れになっちゃうわよ?」

「ん?そーだな。確かに前の学校からずっと同じクラスだったが、そうなったらしょうがないだろ」

「寂しくないの?」

「寂しいも何も、どーせ同じ学校だろ」

「ふ~ん。寂しくないんだ・・・」

・・・ヤバイ。この展開はヤバイぞ。
こういう展開、、前にもあったような。たしか――


「ひっどぉいっ!!ひどいわっ、雄真っ!!あたしとは、遊びだったのね!!」

準は叫びながら、ヨヨヨと泣き崩れる。
用意のいいことに、目薬で涙を演出しながら。

「お、おいぃぃっ!?準っ!!!こんなとこで、何言い出すんだ!!」

いきなり美少女が校門近くで泣き崩れた(ように見える)から、さあ大変。
登校中の生徒からジロジロ見られ、あげくに――

「ねえ、今の見た?」「見た~」「遊びだって!」「捨てられたらしいよ~」「うわ、すっごい美少女!」「あの娘を捨てたの?」「男の子の方、ちょっとカッコイイかも♪」「ちくしょぉ~、なんであんな奴に!」「うわっ、女の子の方泣いてるよ」「ちょっと!押さないでよ!」「ほらほら、京子!こっちこっち!」


うぅぅ・・・、ヤバイ。このままでは、入学早々、妙なうわさを立てられる!
くそっ!どうしたら――

「お前ら、何やってんの?」

ちょうどそこへ、さっき置いていったハチが登場。


「おっ、新たな男出現?」「修羅場?」「三画関係なのよ!きっと!」「なんか、あの男はアホっぽくね?」「男同士のガチンコ勝負よ!」「ああ、あたしも彼氏ほしい~」「出逢いよ!出逢いがあれば!」「おーい、裕香!こっちこっち!」


「だあぁぁぁっ!!!ハチっ!!お前のせいでさらに状況が悪化したじゃねーかっ!!!」

しくしく。

「準も、もう泣き真似やめぃっ!!!」

「・・・?どーなってんだ?」

「俺が聞きたいわっ!!!」




・・・・・・とまあ、インパクト溢れる登校が終わり、俺たちは今クラス分けを貼り出した掲示板の前にいる。

アホな騒動を起こして時間を食ったためか、人は多くなくすんなりとクラスを確認できる。

「準、ハチ。あったか?」

「あたしは、C~」

「俺もだ」

「お前ら、また同じクラスだな~」

「そういう雄真は、どのクラスなのよ?」

「まだ探し中だ」

「きっと雄真も、C組よ――って、無いわね」

「こっちにもないぞ~」


ん~?どこにもないぞ?どーなってんだ?


「うふふ、雄真~。ほんとにこの学校受かったの~?」

「失礼な。ちゃんと合格通知も入学案内も来たぞ?」

「じゃあ、何かのミスかしら。一度職員室に行って――」

ブッ

『―――連絡します。新入生の小日向雄真くん。居られましたら、職員室まで。繰り返します―――』

準の言葉を遮るようにスピーカーから、放送が流れる。

「今呼ばれたのって、雄真よね?」

「そーみたいだな」

「なんで職員室なの?」

準の言う通りだ。名前が漏れていただけなら、誰かが修正しにくればいいことだし。


よし、呼び出される可能性を考えてみよう。

①名前漏れの生徒に気づく。でも、忙しくて掲示板の修正が出来ない。仕方なく呼ぶ。

 おお、この可能性はありそうだ。でも、忙しくない人の一人くらいいるだろ。

②名前漏れの生徒に気づく。掲示板の修正なんてめんどくさい。呼ぶ。
 
 おお、なんて感じの悪い学校だ。俺はそんな学校に通うのか。

③そもそも、名前漏れでない。俺は不合格だったのだぁ~。

 ・・・アホらし。


「ちょっと、雄真?さっきから、なにブツブツ言ってんの?」

「っと、悪い。ちょっと考え事を・・・」

「考えてもしょうがないじゃない。職員室にごー!」

「そうだぞ、雄真。不合格でも俺たちは友達だ」

「なに言ってんのよ、ハチ!そんなわけないじゃない!」

「じゃあ、なんで職員室に呼ばれるんだ?」

「そりゃ、『名前漏れててごめんなさい』とか直接言いたいのかも?」


「あー、とりあえず。俺、職員室行ってくるわ」

タイミングを見て、口をはさむ。そーしないと、話が終わらん。


「あっ、いってらっしゃ~い」

「骨は拾ってやるからな~」



手をフリフリの準と、不吉なことを言うハチを尻目に、
俺は職員室のある校舎へと歩き出した。




第一話へ  ⇒第三話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

1カ月に1回くらいのペースかなぁ。

まだ、入学式も始まってません。。

展開遅すぎ。


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コメント

  • 感想です
  • 24.
  • 2007年07月30日 |
  • はじめまして。魔力の行方読ませていただきました、座卓というものです。雄真がどうなるのか楽しみです。これからもがんばってください!
  • [編集]
  • ありがとです~
  • 25.カムカム
  • 2007年08月04日 |
  • 感想ど~も^^
    読んでくれてうれしいっす!
    次回更新は若干遅れ気味ですぅ。
    これからもよろしく~
  • [編集]

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