不動産担保ローン 公式サイト 2007年09月:ライトノベルと感想つぶやき

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二次創作(はぴねす!)◆凍結中◆

はぴねす!SS『魔力の行方』|第五話

―入学式当日:午後4時 ”御薙教諭研究室”


「――がふっ」

クラスFの魔法式集中個人授業が始まって、3時間。

本来なら、ゆっくり1ヶ月くらい使ってやる内容を一気に詰め込んだ結果――

俺の繊細な神経は、過度の集中力強制により磨り減り、
身体は見るも無残なボロ雑巾と化し、机に突っ伏していた。


そんな息子の様子に、ついさっきまで惨劇(授業)を繰り広げていた人物が一言。


「・・・情けないわねぇ」


そして、右腕からは――ゼクが。

「・・・情けねーぜ、相棒」



なんて――なんて、理不尽なんだ。

今すぐこやつらに、頑張った俺にに対する不当な扱いを撤回させねば!
とは思うのだが、身体が動きませ~ん。
なんとも歯がゆいことか。

おそらく、脳が膨大な情報を一気に処理したために、一時的にフリーズしているんだろう。
復活にはもう少しかかりそうだ。


パンパン

「はいはい、雄真くん。時間も無いんだから起きなさ~い」

「・・・・・・(まだ無理っす)」


ぺしぺし

「ほらほら、雄真くん。起きなさ~い」

「・・・・・・(もうちょっと)」



「・・・まったく。この程度でダウンなんて、先が思いやられるわねぇ」

「ああ、相棒の不甲斐なさには言葉も出ねーぜ・・・」

むぐぐ。言いたい放題だ。あんたらは鬼か。

「いい?雄真くん。魔法使いを目指すなら、これからこの何百倍の量を頭に詰め込まなきゃならないのよ?こんなところでつま

づいてたら、みんなどんどん先に行っちゃうわよ?」

はいはい、起きますよ。起きますとも。


俺は大分回復した頭でもって、身体を起こす。

「ふぅーーー」

ちょっち深呼吸。


「あっ、やっと起きたわね」

「ちょっと、母さん。さっきのはあまりにもひど――」

「さあ、次は実際に魔法を使うから、場所を移動するわよ」

俺の話など聞く気ゼロ。
いそいそと移動の準備を始める母さん。

「――理不尽だ・・・」





―俺の不満はさておき、母さんと向かった先はというと。

魔法練習場、通称『ステージ』と呼ばれるところ。

魔法科校舎に隣接し、広さは講堂の倍ほど。
半径15メートル程の円形の床がせり上がり、ステージのようなものを形成。
その数、最大8つ。

基本的にこの上で、魔法科の実習は行われるとのこと。
ステージには結界が張られ、魔法が暴発したときの被害を最小限に防ぐ。

ちなみに、クラスアップの試験もここで行われることが多いそうだ。


そんなステージの一つに、俺と母さんは立っている。

「あのさ、母さん」

「な~に?雄真くん」

「魔法式はさっきの個人授業で教えてもらったけど、肝心の”俺が魔法を使う方法”を教えてもらってないんだけど」

本当にそんな方法があんのか?

「そうね。じゃあ、ちょっとおさらいから始めるわね」

「まず、魔法使いの身体の中に”魔力”という水の入ったタンクがあるとしましょう。そのタンクの容量が魔力量ね」

「そして、そのタンクに蛇口が付いてるの。その蛇口の口径が――」

「魔法力」

「正解。魔法使いは各々、蛇口を捻って魔力を取り出し、それを構築した魔法式に流すことで魔法を使える」

「雄真くんの場合は、魔力量・魔法力共に一般的な魔法使いの数十倍なの。それを抑えるために、ゼクちゃんを着けて数多の封

印の魔法式を埋め込んでいるわ。簡単に言うと、蛇口にぐるぐる紐を巻いているようなものよ」

「だから、紐を一本ずつ解いていく封印解除と、取り出した魔力の行き場所確保のための身体強化魔法をずっとやってきたんだ

よなぁ」

あの中学生みたいな外見から変わらない詩織の手によって。


「そういうこと。で、そんな雄真くんが魔法式構築を必要とする詠唱魔法を使おうとすると、魔法式を構築しながら、封印も解

いて魔力を取り出して、魔法式に流すという流れが理想的なの」

「ああ、まさしく詩織から教えられていた方法だな」

「朝も言った通り、その方法は理想論なの。例えると、日本語と英語を同時に喋るようなものよ。絶対無理でしょ?」

「そりゃ無理だよなぁ」

「という訳で、もっと現実的な方法を教えるわね。
それじゃあまず、身体強化魔法、見せてくれるかしら?」

「――えっ?今、ここで?」

「そうよ?封印も限界まで解いて、今の雄真くんが使える全力でね」

「り、了解」

そーいえば、家の庭以外で使うの始めてだなぁ。
何か緊張するかも。

「いいか?ゼク」

「おうよ!」

ゼクに埋まっている封印を解いていきながら、
魔力を身体に纏う。

10%、これが今の俺の全力。

緊張のせいもあってか、ちょっと普段よりスピードが遅かったような。


ふと母さんを見ると、何やら神妙な顔をしている。

「・・・・・・想像以上にすごいわね」

「えっ?何が?」

「何が?じゃないわよ。あなたが今放出してる魔法力、普通の魔法使い10人分くらいに匹敵するわよ?これほどの魔法力を単

独で出せる人間は初めて見るわ」

「マジで!?」

まさかそれほどだったとは。
俺ってすげ~。

「まあ、いくら強大な魔力を所有していても、使い方が未熟だったら宝の持ち腐れだけどね」

確かに、俺より魔法力の低い詩織にいつもやられるしなぁ。


「さてと。今から使うクラスFの魔法にそんなにすごい魔力はいらないから、そうね、今の20分の1くらいに抑えて頂戴」

「っと、了解」

さっき解いた封印を再構築していく。
このくらいかな?

「はい、オッケーよ。今のそれくらいの魔法力がこの学園の魔法科生徒の平均なの。感覚をよ~く覚えておきなさいね。私や詩

織の前以外でこれ以上の魔法力の開放は禁止よ。わかった?」

「・・・・・・?」

「どうしてかわからないって顔ね。
い~い?強力な魔力開放っていうのは、とっても目立つの。結界を張ってないと地球の裏側からでも感知されてしまうわ。感知

される、つまり常人離れした魔力を持つ雄真くんの居場所がわかってしまうとどうなると思う?」

「・・・・・・どうなるんだろ?」

「世界中から雄真くん目当てに人が集まってくるわ」

「俺目当てに?」

「そう。目的は様々だけどね。研究材料、兵器利用、跡継ぎ、、、などなど。利用価値は数え切れないくらいあるわね」

「げげっ。勘弁してくれよ・・・」

「というわけで、人前で使うときは魔法力の開放し過ぎに気をつけるのよ?なるべく目立たないように、周りに合わせるの」

母さんはピッと指を立てて念を押すように確認する。


「じゃあ、詠唱魔法の使い方を説明するわ。身体強化魔法はそのままで聞いて頂戴」

「ああ」

「今、雄真くんは蛇口から魔力が一定に流れている状態っていうのはわかるわよね?」

コクン

「その流れている魔力は全部、身体強化魔法に消費されている訳だけど、一部の魔力の流れを変えて詠唱魔法の魔法式に流すと

、あら不思議。詠唱魔法も使えるのっ♪」

「げげげっ!?んな簡単にっ!?」

「理屈だけだったら簡単ね。身体強化魔法を使いながら詠唱魔法を使うだけだもの」

おおお、なんて簡単な方法だったんだぁ!!
今まで気づかなかった俺はアホか?アホに違いないっ!!

「俺は――アホだったのか・・・」

「ゆ、雄真くん?一体どうしたの?」

母さんは急にしゅんとした俺に心配そうに声をかける。

「いいんだ、母さん。俺、アホだから・・・。ウフヒヒヒ」


エクトプラズムを出しつつ、アレな状態の俺を見て、母さんはあわててフォロー。

「ゆ、雄真くんの頭が悪かったとかそういうのじゃないのよ?
気づかないのも無理ないのよ。身体強化魔法でもレアなのに、同時に詠唱魔法を使うなんて普通考えないわ。詩織だって、気づ

かれないようにしていたはずだわ」


気づかないのが普通?なのか?

「た、確かに、詩織が同時使用したのは見たことないけど・・・」

「でしょ?それに、口で言うのは簡単だけど、実際に同時使用しようとすると身体強化魔法がすっごく安定していないと無理な

んだから」

確かに、昔は気を抜くとすぐに解けそうになったっけ。
そんな状態では、同時使用なんか無理だったってわけか。

「そんな理由もあるから、詩織はずっと秘密にしてきたようね。でも、何年も鍛錬を続けてきた今の雄真くんなら、おそらく使

えるはずよ。さすがに、高いクラスの複雑な魔法式の魔法は無理だけどね」

「そういうことだったのか・・・。なんか釈然としないけど」

う~む。なんかうまく丸め込まれた感がするなぁ。


パンパン

「はいはい、説明はここまで。
理屈がわかったなら、あとは実践あるのみよ。早速、初歩の初歩、魔法球からいってみましょう。魔法式は覚えてるわね?」

「ああ、さっき習ったばっかだし」

「それじゃあ、母さんに向かって撃ってきていいわよ」

そう言って、母さんはニコリと微笑む。

よーしっ!
俺は精神を集中しながら、右手を前に掲げる。

「エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・ルテ・・・・・・」

手のひらの前に魔力の球が構成されていく。

「カルティエ・エル・アダファルス!」

魔法球が母さんに向かって放たれた。


それを、母さんは――

「・・・・・・アムレスト」

光の障壁を展開。
俺の魔法球はあっさりかき消された。

まあ、消されるのは当然――だがしかし!!

「おおー!!詠唱魔法使えたぁー!!わーい!」

「やったな、相棒!!わーい!」

俺とゼクは大喜びだ。
仕方ないだろう、念願の詠唱魔法が成功したのだから。


「喜んでるところに水を差すようで悪いんだけど。今の魔法球、点数で言うと20点よ?」

「えっ!?20点っ!?」

「そうよ。魔法式構築が雑だし、魔力は流し過ぎだわ」

「きびし~っ!」

「魔法式構築はもっと丁寧にすばやく。魔力は魔法式全体に行き渡る程度が適量。少なくても多くてもダメ。わかった?」

「ん~、難しいな」

喜びも吹っ飛んじゃったよ、トホホ。


「それじゃあ、その辺に気をつけてもう一度ね」

「ういっす」

それから約1時間、あーだこーだ言われながらクラスFの魔法の練習が続いた。



「エル・アムダルト・リ・エルス――エル・アダファルス!」

俺の手の前から魔法の矢が放たれる。
矢は真っ直ぐに母さんに向かって飛んで行き、光の壁に当たって消えた。

「んー、85点ね。さすが雄真くん。この短時間で大分コツが掴めてきたようね」

「まね。ゼクのややこしい封印の魔法式とか、身体強化魔法の細かい魔力コントロールとかと比べるとずいぶん楽だし」

「それは当然ね。ゼクちゃんの封印や身体強化魔法は、クラスSに分類される高度な技術だもの」

「クラスSっ!?どーりで難し過ぎるわけだ・・・」

つーか、クラスSやってからクラスFって。
効率悪すぎ。


「さて、雄真くん。今日の目標、覚えているかしら?」

母さんは光の壁を解き、微笑みながら質問する。

「えーと、クラスFを取るだっけ?」

個人授業の最初にそう言っていたと思う。

「その通り。というわけで、今からクラスFの認定試験をしちゃいます♪」

「げげっ!?マジでするの!?」

「マジでするわよ?今日の目標だもの」

「せ、せめて明日とか」

「だーめ。今日の目標は今日中に達成しないと、来週までにクラスE取れないわよ?」

「そりゃそうだけど」

「往生際が悪いわよ、雄真くん。ほらほら、準備するからその間にこの服に着替えてきて」

言いながら、母さんは四角い箱を手渡してきた。

「これって、魔法服?」

「そうよ」

魔法服とは、防御魔法がかけられた服。
魔法を使うときに着るのが普通で、ダメージを軽減してくれる役割を持つ。
俺が朝の鍛錬のときに着ているジャージも一応魔法服だ。

「しょうがないか。じゃあ、着替えてくる」

「はい、いってらっしゃい」

母さんは上機嫌で手をフリフリしていた。



―で、着替えて戻ってくると、すっかり準備は整っていた。

ステージを囲むように、観客席のようなものが出現しており、
ステージにはスポットライトが当たっている。

「ボクシングの試合みたいだな~」

クラス認定試験って、こんなとこでやるのか。


「あら、雄真くん。早かったわね。その服、似合ってるわよ」

ステージの端でごそごそしていた母さんがこちらに気づいて、近づいて来る。

「そう?―っていうか、思いっきり普段着だし」

母さんからもらった箱の中には、Tシャツ、長袖シャツ、ジーパンが入っていた。
それに着替えた訳だが、俺が普段ちょっと外に出かけるときと何ら変わりない服装である。
誰も、魔法服なんて思わないだろうなぁ。


「さて、準備も出来たし始めましょうか。観客が一人も居ないのが寂しいけどね」

言いつつステージ上に移動していく。俺もそれに倣う。

「普通は観客がいるってこと?」

「そうよ?クラスDまでは、家族や友達とかが応援に駆けつけたりするわね。クラスC以上は、年二回で時期もきっちり決められ

てるから、お祭り騒ぎになるわね。注目の人の試験なんて、チケットが抽選になることもあるわ」

チケットが抽選って。
格闘技やコンサートじゃあるまいし。

「観客かぁ。居たら緊張しそうだし、居ない方がいいかも」

「本当は居た方が緊張感が出ていいんだけど。まあ、今日のところは仕方ないわね」


ステージ上である程度の距離を置いて対峙する。

「では、所属―瑞穂坂学園魔法科1年A組、小日向雄真のクラスF認定試験を始めます。認定は私、認定者番号―0008745、御薙

鈴莉が行います。制限時間は15分、その間に実力を示して下さい。ちなみに、母さんからも攻撃しますのであしからず。では

、始めっ!」


げっ、始まっちまった。
えっと、ゼクの封印を少しだけ解いて――よし。このくらいなら一瞬だ。

まずは――

「あっ、相棒っ!!来るぜ!」

何ぃっ!?いきなり攻撃ですか、母さん!

見ると魔法球がすでに飛んできているところ。

詠唱は――間に合うか!?

「ディ・ラティル・アムレスト!!」

光の障壁を展開。
と同時に魔法球が着弾。

ボガン!

即席の障壁は一撃で砕けた。

くっ!やっぱりちゃんと詠唱しないとっ!


「次々来るぜ!相棒!!」

見ると次々に魔法球やら矢やらが飛んできている。

げげげっ!ちょっと待ってよ、母さん!!
詠唱なんかしてる暇がないって~!

俺は詠唱するのを諦め、その場から逃げ出す。

着弾、着弾。

ドガ!ボカン!ドカン!

「ひぃ~~っっ!!」


それから10分間、俺は母さんの放つ魔法を避けながら逃げ回っていた。


「ほらほら、雄真くん。いつまで逃げ回ってるつもり?残り5分切ったわよ?このままじゃ、クラスFの認定は無理よ~♪」

くぅ~~っ!
詠唱する暇がねえ~っ!

こうなったら!!


俺は逃げるのを唐突に止め、その場にぴたっと停止。

そして――

「エル・アムダルト・リ・エルス・・・・・・」

「あらあら、雄真くん。自棄になっちゃダメよ?その状況で、詠唱が間に合うはず――」

俺はニヤリと口の端を上げながら、その場から掻き消える。

「――えっ?」


「ディ・ルテ・カルティエ・エル・アダファルス!!」

俺は唖然として母さんが見つめる元居た場所から、10メートルほど移動した場所で詠唱を完成させ、魔法球を放つ。
もちろん、放った直後に次の魔法の詠唱も開始する。

母さんはというと、
唖然としていたのも1、2秒。すぐさま俺の位置を把握し、障壁も展開。
ことごとく俺の魔法を防御、相殺していく。

と、そこで。

――カーン!!

ボクシングの試合終了のゴングが鳴り響く。(なんでやねん!)


終わったのか?

母さんがニコリと頷いたのを見て、俺は呪文詠唱を終了した。

「ふぃ~~」

「お疲れ、相棒」

俺はゼクの封印を再構築しながら、深く深呼吸。
そこへ母さんがゆっくり近づいてくる。


「お疲れ様。今日の予定はこれで終了よ」

やっと終わったぁ。早く帰ってゆっくりしてぇー。
っと、その前に確認。

「えーと、さっきの試験の結果は?」

「ん?ああ、結果ね。合格よ」

「ええっ、合格!?やられ放題だったのに?」

「そーよ?元々、クラスFの一部の魔法が使えれば合格なの。ちょっと張り切って攻撃しちゃったけど、本当は攻撃もなしが普通

よ」

「えええええっ!?俺の苦労は一体っ!?」

「それより雄真くん。あの途中で使った技、『流身術』でしょう?なんで、雄真くんが使えるの?」

そう、途中で俺が瞬間移動した技は、『葉月流-流身術』の技の一つ、『瞬身』だ。
一般的に、”縮地法”とか言われる技。
流身術の場合、強化した脚力と魔力の放出を合わせて瞬時に何メートルもの距離を移動する。
俺の場合は、まだ10メートルちょっとが限界だが。

「えっ?だって、身体強化魔法の師匠は詩織――」

「それはわかってるわ。でも、私がお願いしたのは”封印の制御”と”身体強化魔法”の鍛錬よ?それがまさか、流身術まで教

えてるなんて」

「身体強化魔法の一環とかだと思うけど」

「いい?雄真くん。葉月流-流身術はとても門が狭くてね、弟子なんてほんの数人しかいないの。そして、詩織は一人娘。この

意味がわかる?」

「……」

「つまり、自然と弟子の中から跡継ぎが選ばれる。弟子=婿候補ってことなのよ」

「む、婿候補っ!?聞いてねーっ!!全っ然、聞いてねーっ!!」

詩織の奴~っ!!どういうつもりで流身術を俺に教えたんだぁ!!

「まあその辺は、詩織に直接聞いて頂戴。なんとなく理由は想像つくけどね」

「ああ、帰ってから問い詰めてやる!!」

「じゃあ、今日は解散。明日は土曜だから、そうね、、午前10時に研究室にいらっしゃい」

「10時っ!?ちょっと早くない?昼からとかがいいなぁ~なんて」

「だ~め。時間がないのはわかってるでしょ?」

「むぅ」


「じゃあね、雄真くん。気をつけて帰るのよ?音羽と詩織によろしく言っといてね」

母さんは『ステージ』の片付けがあるのだろう、くるりと向きを変え離れていく。

「りょーかい。また明日、母さん」

「また明日、雄真くん」




俺は魔法服から制服に着替えて、学園を後にした。
―時刻は午後5時35分。





第四話へ  ⇒第六話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

やっと、入学式当日学園が終了。

あと一話で入学式当日が終わる予定っす。

春姫と杏璃を所望の方はもう少しお待ちを。。



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コラム

ミステリクロノ

ミステリクロノです。

久住四季さん著、イラストは甘塩コメコさんです。


かっなり、ミステリ色が強いです。
もうちょっちコメディを入れて欲しかったかな?
GOSICKとか、おもしろい部分もあると読みやすいしね。

微妙に謎解きも簡単なような。
まあ、キャラとかはいいので、続編に期待かな?



内容の感想は、また今度。




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操り世界のエトランジェ

操り世界のエトランジェ【1巻感想】

操り世界のエトランジェです。



1回目の購読です。


さてさて、感想に行く前に、
主人公とヒロインをまず紹介。


睦月透真、主人公。
”糸遣い”。
糸を見ることができ、生き物を人形のように操つることが出来る。

闇宮冥。
透真専属のメイド。
黒ずくめのメイド服がトレードマーク。
甘いもの好き。

カタナ。
体内に108本ものカタナが収められている女の子。
神の手による14番目の作品。

その他はまた今度。


で、この作品ですが、
デビュー作とは思えないほどいろいろ手の込んだストーリーになっています。
最後にはどんでん返しだし。
あっと言う間に読み終えてしまうストーリーは秀逸。



まずは、カタナとのやりとりから。

カタナの服を修繕したあとの透真とのやりとり。
「お前が怒るのも無理ない―俺も悪かった。この通り、謝るからさ」
「つくづくおかしな男だ―お前みたいな異能、初めて見たぞ」
「俺も、お前みたいな可愛い”化け物”、初めて見た」
「な―」
「ふざけるなと言っただろう!何なんだ貴様は!」
「可愛いから可愛いと言ったんだ」
俺が可愛いと言うたびに「ぐあ!」とか「うあ!」とか呻きながら仰け反るカタナ。
「お前、たいがいに!」
「やめろよ、可愛い顔が台無しだ」
「うぐあ!」


ミステリアスなストーリーの中でも、
結構ラブコメちっくなやりとりも多数存在。
カタナはツンデレに属するようですな。


で、次は冥。

透真と冥とカタナのやりとり。
「私にはコンプレックスなんてありません!」
「料理も掃除も家事も出来ないくせに」
「うぐっ、どうしてそれを…気づいていたのですか!」
「メイドのくせに何のためのエプロンだ」
「それは、その…愛嬌です」
「そもそもメイド服を着ていることすらおかしいぞお前。闇宮ってみんなメイド服なのか」
「いや、これは旦那様が『近頃の若者の八割、いや九割はメイド萌えだから、この服で行けば掴みはOKだ』とおっしゃって…」
「なあ透真、『萌え』とは何だ?」
「可愛い女の子に使う言葉…かな?」
「透真様ったら、そんなはっきり私のことを可愛いだなんて言わないでください。本当のことですけど」
「これで分かったでしょうカタナさん。あなたは可愛くなくて、私は可愛いのです。つまり、透真様に必要なのは私なのです」
「待て待て冥。別にカタナは可愛くないとは言ってないぞ。こいつはこいつで、とっても可愛いところがあるんだ」
「だ、誰が可愛いだ!叩っ斬るぞ貴様!」
「むう…その手の『萌え』ですか。油断出来ませんね」


切羽詰っているストーリーの上でもこのやりとり。
バランスがとれていていい感じですわ。
ちなみに、冥ちゃんはかなりお気に入りのキャラ。



ストーリーの方は、
冒頭で書きましたが、裏があったかと思うとまた裏がってな具合で、
どんどん引き込まれていく感じのもの。

次巻もこの調子で書いてくれるといいんですが。


では、また次巻の感想で。


★☆カムカムおすすめセリフ☆★
  
  冥が透真の家に初めて来たときのセリフ。
 「私は冥と申します。あなた様の専属のメイドでございます」
 ⇒専属のメイドって。
  しかも同い年。ある意味新パターン。






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操り世界のエトランジェ

操り世界のエトランジェ

操り世界のエトランジェです。

赤月黎さん著、イラストは甘福あまねさんです。


第11回スニーカー大賞奨励賞受賞作品。

著者は本作でデビューとのこと。

いろ~んな要素が織り交ざった作品になっています。
ラブコメ、ミステリ、ファンタジー。
また、いい感じに混ざっていて読みやすい感じです。

絵柄もキレイで好きですね。


内容の感想は、また今度。




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ぷいぷい!

ぷいぷい!【6巻感想】

ぷいぷい!です。



1回目の購読です。



前の巻で、魔法書を盗まれて魔法が使えなくなったシエラ。

さって、魔法書なしにどうすんでしょう~。


とりあえずは、期末考査が近いので試験勉強とか。

図書室での夕也と陣のやりとり。
「俺は腹が減ってるんだ。これ以上腹が減らないように、とっとと寮に帰って寝たいんだ。そもそも清少納言にヒゲを描いてるような奴は、留年しても仕方がないと思うがな」
「俺がそんな低レベルな落書きをするかよ。見てみろ、フランシスコ・ザビエルの肖像画の唇の下にホクロを描きます」
「色っぽくなったな」
「それと左右対称の位置にもう一個ホクロを描いて、教科書をひっくり返すと、あごひげと唇の部分がなーんとペンギンちゃんに」
「まあ可愛い。留年してろ」


こいつらのやりとりも進化していっておりやす。


お次は、
シエラがオムレツの練習中に陣に呼び出されたときの反応。
「えっ…?こ、ここはどこ?」
「何ごとっ、わたしに何が起こったのっ?ああっ、きっとあの直後、ガス爆発が起きて自覚もないままわたしは死んだんだわっ!慣れない料理なんかするんじゃなかった、それもこれもわたしを無視した庶民のせいだわー!恨んでやる呪ってやる化けて出てやる、庶民のバカー!わーん!」


わーん。ですねぇ。
相変わらずシエラの地はおもろいっす。


さて、この巻でまたアークダイモンが2匹倒されて、
なんか裏ではいろいろな思惑が進行中みたい。

ちなみに、次の巻では赤点を取ってしまったシエラを救済すべく、
三者面談を開くためにシエラパパママを探すみたいです。

どうなることや~ら。


[●U●]プキュー


では、次巻。



★☆カムカムおすすめセリフ☆★
  
  陣の持論
 「うちの母さんが昔、ココアを買って蓋をあけたっきり、忘れちまってたことがある。一ヵ月後、ウジ虫みたいな虫が大量発生していた。こいつらはココアの中に巣穴を掘り、ココアを食って生きてたんだ。そのとき俺は思った…この虫の状況はまさに、リアルお菓子の家ではないかと!食い物の中に住み、何か食いたくなったら自分のまわりの壁とか適当に食って生きていける、これこそ真の桃源郷ではないかとっ!」
 ⇒どんだけ食べ物中心的な考え方やねん!って突っ込みを入れたくなりますな~。







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れでぃ×ばと!

れでぃ×ばと!【4巻感想】

れでぃ×ばと!です。



1回目の購読です。


この巻にして、ようやく腹黒幼馴染である朋美がヒロインらしい行動に出ます。
自分の気持ちを確かめるべくの秋晴とのデートって訳です。


ではでは、早速。

繁華街に出てすぐ。

なんかすごい普通のデートっぽい会話。
「さーってと、まずはどこに行こっか?まだご飯には少し早いよね」
「そうだな、あんまり腹減って無いし。それにどこに何があるかも知らないし、適当にぶらつくか?」
「うん、それで行きましょ。繁華街って言っても渋谷や新宿と比べれば小さいものなんだから、一通り見て回ってもそう時間はかからないはずだしね」
「ふふっ…秋晴、もしかして手を繋いで欲しかったりする?」
「だっ…んな訳ないだろ!ったく、アホなこと言ってんなよ」
「えー、図星なんじゃないの?ほら、こっちから誘ったんだし、腕くらい組んであげてもいいけど?」
「…いやそんなんいいから。歩きにくいし暑苦しいし」


いや~、何だかんだ言ってカムカム的には朋美結構好きですけどね。
こういう普通の会話の気兼ねないデートってのは、あこがれますなぁ。



さて、お次は新キャラ自称秋晴の妻、日野棗の登場。

朋美とセルニアと共に学園案内中の一幕。
「そういえば貴方、一時期桜沢さんと噂になったことがありましたわね!」
「…はぁ?それはお前、」
「そういえばそんなこともありましたね。つまり秋晴くんは桜沢さんのようなキュートで小柄な子が好きということですか」
「えええええぇぇええぇっ!?どゆこと、あっくん!」
「だだだダメなんだよあっくん、ロリコンは犯罪なんだよ!?児童ナントカ法で国家公務員に捕まっちゃうよ!」
「いや落ち着けっ、ああ見えても俺らより年上なんだぞあの人!」
「――それはつまりこれ以上成長する可能性が薄い、ということですね。二十歳過ぎてもあの容姿というなら法律的にも問題なくて、むしろ好都合ということですか?」
「そこの腹黒女、うるせぇ!なんだそのいかがわしい言い回しは!?」
「いかがわしいのは貴方の方でしてよ、日野秋晴。桜沢さんを人の寄らない場所に連れ込んだというネタは、もう割れてますわ」
「だからそうれじゃ性犯罪者みたいだろっ!?無実っ、いや無実以前にどーして俺はこんな非人道的な裁判に掛けられるような立場になってんだよ?!」


朋美とセルニアのタッグは最強かも。
秋晴、ご愁傷様。


で、結局。
この巻では、秋晴と朋美の関係が一歩前進?

次巻からは新学期だそうです。


では、また次巻の感想で。


★☆カムカムおすすめセリフ☆★
  
  天然理事長の校内放送
 「――はいは~い、生徒の呼び出しですよー。高等部一年従育科の日野秋晴さん、日野秋晴さん~。至急事務室の隣にある応接室まで来ちゃって下さい~。…え?もう一回言うの?」
 ⇒なんかこんな放送かかったら、はぁって感じになりそう。






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はぴねす!SS『魔力の行方』|第四話


俺が「母さん」と口にしてからの、母さんの喜びようはハンパじゃなかった。

またもや、ものすごい力で胸に抱かれたり、
「母さん」と呼ぶたびに身悶えたり、
俺の顔をじぃーっと見つめてきたり、
という感じで俺は勢いに負けてなすがままだった。


ちょっと危ない様相を呈していた、母さんこと”御薙先生”だが、
20分かかってようやく落ち着いてきたようだ。


今は、微笑をたたえながら、こちらの言葉を待っているように見える。

何故、魔法科の先生をしてるのか?とか、
10年前のことだとか、
いろいろ質問があったが、まずはこれから確認しよう。


「あ、あの、母さん?」

「なーに?雄真くん♪」

「そろそろ、ここへ呼んだ訳を話してほしいんだけど」

「あ!そうだったわね。雄真くんに会えて嬉しすぎて忘れていたわ」

母さんは折りたたみ椅子を持ってきて、座るようにうながす。

「はい、座って」

俺が椅子に座ると話が始まった。



「結論から言うとね――、
あなたは魔法科に入学することになったの」

――やっぱりか。

「ああ、職員室で聞いた」

「詩織とも話をしたのよ?雄真くんが魔法科に行きたがってるって聞いたし、封印の制御もある程度は出来るようになったって聞いたわ。だから、ちょっと強引だけど魔法科に入れちゃえーってことになってね」

「でも、クラスFじゃないと入れないんじゃ?」

「大~丈~夫。魔法科の最初の実習までに、さくっとクラスFを取れば問題なし!」


「・・・えええっ!?そんな無茶なっ!!」

「無茶じゃないわよ?ある程度の封印制御と身体強化魔法が出来れば、あとは詠唱魔法の魔法式構築を覚えればクラスFくらい簡単にとれるわ」

「そんなに簡単にっ!? あれ?でも、封印解きながら魔法式を構築してって聞いてたような?」

「ああそれはね、理想論よ」

「り、理想論!?」

「理想的だけど、現実的でない方法なのよ。封印解きながら魔法式構築なんて、絶対無理だわ」

「え?でも、詩織はそう言ってたんだけど・・・」

「おそらく、絶対無理なことを教えることにより、中途半端に詠唱魔法に手を出させないようにしたのよ」

「封印制御や身体強化魔法の鍛錬がおろそかになるから?」

「まあ、そんなところね。それに、詠唱魔法―魔法式構築の部分は独学じゃ効率がとても悪いのよ」

「そーいえば、詩織もそんなこと言ってたなぁ」

しかし、詩織のやつ。いくら鍛錬がおろそかになりそうだからって、嘘ついてやがったのか~!ちくしょ~!
決めた!ケーキ奢るの取り消しにしてやるぅ!



「というわけで――、
今日の放課後から、毎日ここに来なさいね。母さんがつきっきりで詠唱魔法を教えてあげるわ」

「今日から!?すっごく急な話のような」

「なに悠長なこと言ってるの。一週間後には、初めての実習があるんだから。それまでに最低でもクラスF、できればクラスEを取らないといけないのよ?」

「いっ、一週間で!?短すぎない?」

「大丈夫、大丈夫。雄真くんならできる♪」

「根拠がねえ・・・」



「あと、注意点が二つね。
一つ目は、魔法科入学生として堂々と振舞うこと。クラスFがないだけで、魔法科合格の基準は満たしてたんだから、な~んにも後ろめたいことなんてないのよ♪
二つ目は、私のことは”御薙先生”と呼ぶこと。母子関係がバレるといろいろややこしくなるの」

――う~ん。いろいろとややこしいなぁ。


「ん・・・わかったよ、かあ、御薙先生」

「うふ。二人の時は”母さん”でいいわよ?雄真くん♪」

「わかったよ、母さん」


「さて、これでこの話は終わり。もう入学式は終わってる頃だから、直接教室に行くといいわ。教室、わかるわよね?」

「1年A組だっけ?」

「そうよ。ちなみに、担任は母さんだからネ♪」


「――ときに、鈴莉」

今まで一言もしゃべらなかったゼクが、口(?)を開いた。

「なあに?ゼクちゃん」

「相棒が魔法科に入ったんなら、オレは喋りたい放題なんだよな?」

「そーねぇ。雄真くんがクラスEだと何も問題ないわよ?」

そりゃ、マジックワンドを持てるのはクラスEからだもんな。


「なるほど――
 よし!!相棒っ!!今から相棒はクラスEだっ!!」

「なぬぅっ!?いきなり何言い出すんだ?ゼク!」

「オレ様が自由に喋るためには、クラスEが必要なんだよ!!
なあに、心配いらねえ。一週間後までに、クラスEを取っちまえば無問題だぜ!」

――どれだけ自己主張の激しいマジックワンドだよ。


「あ~、無理だ無理。クラスFでも正直自信ないのに、クラスEなんか絶対無理」

「そこんとこはどうなんだ?鈴莉よ?」

「雄真くんなら大丈夫だと思うわよ♪
それに、今年入学の生徒は全員クラスE以上なのよ?雄真くんだけクラスFなんて、”御薙鈴莉の息子”の名が泣くわっ!!」

お~い。息子とかは秘密って言ってたでしょうが。

「というわけだ、相棒。相棒には悪いが、是が非でもクラスEを取ってもらうぜぃ」


「――ったく。
まあ、確かに一人だけクラスFはいやだしなぁ。コソコソとマジックワンドを持つのも飽きたし。
よし!いっちょ頑張ってみるか!!」

「その意気だぜ!相棒っ!!」


「盛り上がってるところ悪いんだけど、そろそろホームルームが始まるわよ?」

「げっ!?急いで教室に行かないと!!」

俺は、折りたたみ椅子を元に戻して、ドア付近まで行き振り返り、

「かあ、じゃなくて、御薙先生。失礼しましたっ!」

「はい。また後でね。雄真くん♪」

研究室を後にし、急いで教室に向かった。






―1年A組。

教室に駆け込んだ俺は、しばし唖然とした。


どこを見ても、女子、女子、女子・・・

えっと、男子は?

あっ、居た。いち、にー、さん・・・って、4人しかいねぇ!?
俺も入れて、たった5人っ!?

少なっ!!
噂に聞いていたが、これほどとは。

そうなのだ。魔法科というより、魔法使い人口の大部分を女性が占めている。
何故だか知らんが、男性の魔法使いは極めて少数。
そのが顕著に現れているのが、現在の光景である。


「おい、相棒」

「っと、なんだ?ゼク」

「唖然とするのは結構だが、注目の的になってるぜ?」

「えっ!?」

そう言えば、さっきから視線を感じるような。
てか、ほぼ全員がこっち見てるじゃねーか!!

うっ・・・恥ずかし~。


俺はそそくさと席に移動。
居心地わる~く、席に着いた。


そこへ―

「はい、皆さん。席に着いてくださいね」

母さんもとい、御薙先生がやってきたのであった。



それからは、今までと何ら変わりのないホームルームが展開され、
自己紹介、委員選出、などなど。つつがなく進行していった。

――自己紹介のとき、誰かのマジックワンドが待ってましたとばかりに、自己紹介を始めたこと以外は。



入学式当日のカリキュラムは終わり、放課後。

俺は、この学校の食堂『Oasis(オアシス)』に向かって歩いていた。
今朝のドタバタで別れた準たちと合流し、飯を食うためだ。

ホームルームの間にメールを送っておいたから、向こうもOasisに向かっていると思うんだが。

さて、どうしたものか。

成り行きとは言え、魔法科に入ることになってしまった。
このことをどう準たちに説明するか――だ。


シミュレートしてみよう。

『実は俺、魔法科に入ることになりました!』

『『えっ、ええっ~!?』』

『こっそり魔法科の試験受けててさ~。これが受かっちゃったみたいなんだわ』

『『ええっ~!?』』

『というわけでさ、学科は別々になったけど同じ学校なわけだし、これからもよろしく頼むぜ!』

『そ、そーね。ちょっと寂しいけど、雄真の夢のためだもんね!これからもよろしくね!雄真っ!』

『右に同じだ。頑張れよ!雄真っ!』


おお、いい感じだ。
よし。このノリでいこう。


脳内シミュレートをしているうちに、どーやらOasisに着いたようだ。

学食ながら、内装はとてもキレイで広く、ゆったりと昼食を摂れそうな雰囲気を演出している。

「あっ、来た来た。ゆうまぁ~~!!こっち、こっち!!」

広いOasisの真ん中辺りのテーブルに準とハチを発見。
準がこちらに向かってブンブン手を振って、位置をアピールしている。

入学式当日だから学校で昼食を摂る生徒が少ないとはいえ、
Oasisにはちらほらと昼食を摂っている生徒が居る。

自然と視線が集中するわけで。

恥ずかし~っての!


俺は早歩きで、準とハチのもとに急いだ。

「おい、準っ!!
そんなにアピールしなくてもわかるっての!恥ずかしいだろーが!」

「あら。せっかく分かりやすくしてあげたのに。雄真ってば恩知らずね~」

「ただでさえ目立つんだよ。どこに居ようがすぐわかるわ!」

「雄真ったら大胆ね~。『どこに居ようがすぐわかる』だって。これって、愛?」

「なんでそーなるっ!?」

相変わらずのアホなやりとりをしたあと、
それぞれ昼食を買ってきて揃ったところで、食べ始める。



食べ始めて間もなく――

「――ところで、雄真」

ハチがCランチのサラダをパクつきながら喋り始めた。

「(むぐむぐ)ん?なんだ、ハチ」

俺はAランチの唐揚げを飲み込んだとこで返答。

「お前、結局何組になったんだ?」

「あっ、それあたしも気になってた~」

ちなみに準はBランチ。見事にバラバラ。


「近くのクラス覗いても居なかったし。もしかして、オレの予想通り不合格だったのか?」

「アホかおめーは。仮に不合格だったら、のんびり飯なんか食ってる場合じゃねえよ」

「じゃあ、何組?」


――しょうがない、シミュレート通りにいくか。

コトリと茶碗を置いて、コホンと一つ咳払い。
ただならぬ雰囲気を察してか、準とハチも同じように食べるのを一時停止。

「実は俺、魔法科に入ることになりました!」

「「えっ、ええっ~!?」」

「こっそり魔法科の試験受けててさ~。これが受かっちゃったみたいなんだわ」

「「ええっ~!?」」

おおっ。まさしくシミュレート通り!さすが俺!

「というわけでさ、学科は別々になったけど同じ学校なわけだし、これからもよろしく頼むぜ!」

「「・・・・・・・・・」」

あ、あれっ?次は準のセリフだろ?あれれ?

「ちょっ・・・!」

ちょっ?

「ちょっとぉ、雄真っ!!そんなの聞いてないわよ!!何よそれ!!どうゆうことよ!!」

「でかしたぞ、雄真っ!!早速、オレに魔法科の美少女を紹介して・・・グボァ!!」

ハチが準の当て身を食らって撃沈。

「ハチうるさい!!さあ、雄真。ちゃんと説明してもらうわよ~!」



見事にシミュレートは外れ、準に四苦八苦しながら説明を終えたのは小一時間経ってからだった。
しかも、お詫びのしるしとかで一日デート(昼食付き)とか言いやがるし。

それから、俺は用事があるから校内に残ると告げ、準とハチは下校。
ハチのテンションは最後まで変だったが。(いつものことか)



今は、魔法科校舎2階の”御薙教諭研究室”にいる。

そこには、一組の机と椅子、そしてホワイトボードが設置され、
いかにも”個人授業”という様子を呈していた。

「さて、雄真くん。準備はいいかしら?」

「えっ!?あ、ああ」

「ちょっと、雄真くん?そんなボヘーってしてたら、今日中にクラスF取れないわよ?」

「なあ、母さん。さっきも言ったけど、それ本気?」

そうなのだ。この母さん、今日中にクラスFを取るのを目標と言い放ったのだ。
今まで詠唱魔法の魔法式構築なんかしたこともない俺が、今日中にクラスFを取るのは無茶だと思うのだが。

「大丈夫よ。今まで雄真くんはゼクちゃんに埋め込まれている封印の魔法式を、解いたり再構築したりしてきたんだもの。クラスF程度の魔法式なら、すぐに覚えれるわ」

「本当かな・・・?」

やっぱり不安である。


「それじゃあ、始めるわよ~」

ドカッと机の上に魔法書が置かれ、授業が始まるのであった。





第三話へ  ⇒第五話へ


++++++++++++++++++++++++++++++++
☆★あとがき★☆

え~と、まだメインヒロインたちが全然出てこない~。

入学式当日も終わってないし~。

まあ、ゆっくり書いていきますわ。


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